オススメ(日本車) オススメできる中古車はどれ?

トヨタのコンパクトハイブリッド 選ぶならアクアではなく絶対にヤリス その理由は?

私が車選びの中で一番大切にしているのは「試乗」なのですが

ディーラーによっては、市街地を10分程度一周して終わりって試乗も多く、それではさすがにその車が自分に合うのか?よく分かりません。

そこで、レンタカーを借りてじっくり候補車を運転してみる

ってこともやってました。

 

その、借りたレンタカーの中で「これ、いいね」と思った一台

トヨタ ヤリスハイブリッド

をご紹介します。



トヨタらしくないトヨタ車

新型ヤリスのボディサイズ

トヨタって、万人にうける車は多いけど、車種毎の個性が弱い車が多いと思います。

以前、この車を1ヶ月ほどお借りして乗っていたことがありました。

現行カローラです。

カローラに1ヶ月ほど乗っての感想は、全く当たり障りの無いクルマです。

乗り心地は、良いです。運転者も同乗者も疲れにくいでしょう。ただ、高級車ほどではない、動力性能も、力強いほどでもも無く、力不足ってほどでも無い、至って普通。

トヨタ車ってこういう車多いですよね。クラウンからカローラまで、欠点は無く、移動するには良い車なのですけど「こんな特徴あるよね」が少ない車作り。

 

ただ、ヤリスハイブリッドについては、そんなトヨタ車とは一線を画する車でありました。

とにかくちゃんと走る!

 

丸一日車両を借りて、市街地、2車線国道、高速道路、ちょっとしたワインディングまで走ったのですが

市街地や大きめの国道では、取り回しが良いうえに、1.5リッター直3ハイブリッドエンジンが割とパワフルで、良い感じに0キロから流れに乗るまでの速度まで加速してくれます。

パワフルなエンジンだからといって、スポーツカーのように野蛮な加速ではなく、アクセルを踏んだ分しっかり加速してくれるエンジンなので、ストップ&ゴーが多い市街地や車速が速めの国道、坂道が多い市街地でも運転がしやすいです。

ドライブモードの切り替えで、「ノーマル」のほかに「スポーツ」と「エコ」が選べますが、ノーマルモードでもしっかり加速しますしパワーの付きも良いので、よほど特異なシチュエーションでない限りはノーマルモードに入れっぱなしで、大丈夫です。

秀逸なのが、高速道路。車体がコンパクトな割に直進安定性が良く、また追い越し車線での加速でもどかしさを感じることは一切ありません。

下段に書きますが、比較のためにこれまたレンタカーを借りて乗ったアクアとの最大の違いは、この高速道路の走行性能でした。アクアとの何よりの違いはハンドリング。アクアではハンドルの中立付近が敏感過ぎて、小刻みにハンドルを調整しながら高速の直線路を走らなきゃいけないので疲れてしまいます

でも、ヤリスの場合はハンドルの座りが良く、アクアのようにハンドル操作にデリケートになる必要がないから、安心して運転することができます。また、ワインディングのような道でもハンドルの切れ角どおりに曲がってくれるし、加速もリニアなので楽しく運転できますよ。

ヤリスの乗り味は若干堅いと思う方もおられるかもしれませんが、しっかり走る車って、どの道を走っても安全である、ということが言えるので、市街地から高速道路まで走る用途があり、トヨタのコンパクトハイブリッドを考えているなら、絶対にオススメであると言えます。

 

市街地だけならアクアも良いけど・・・

トヨタのコンパクトハイブリッドの中で考えるなら、この「アクア」を候補の一番手に上げる人も多いでしょう。

私もアクアについては、先代から現行車に至るまで、代車で1週間ほど乗っていたり、レンタカーで片道200kmの行程を1日掛けて走ったりを何度も行ってきたのですが

正直言って、アクアを選ぶならやっぱりヤリスを選んだ方が良いと考えています。

 

ヤリスと比べたアクアの良いところは2つあります。

(1)車体の余裕

ヤリスと比べるとほんのちょっとですが、室内は広いですし、運転していて余裕を感じることはできます。

 

(2)燃費

約400km(高速(渋滞含む)7割、市街地3割)走って満タン法で30km/リッター走りました。ヤリスではそこまで燃費良くないと思いますし、同条件でゴルフⅦを走らせると満タン法で19km/リッターなので、アクアの燃費の優秀性はかなりのものと思います。

 

今度はアクアの悪いところです。

(1)高速道路で恐い

ヤリスと比べても、高速での直進安定性がよくありません。上記に書いたとおり、ハンドルの中立付近は何故だか敏感で、しかもめちゃくちゃ軽いので、注意しないと切り過ぎちゃう。小刻みにハンドルを調整しながら運転していたケースが多く、あまり車線変更したくなくなるくらいでした。

 

(2)車体の見切りが悪い

最近の車の特徴でもありますが運転席から見て、もちろん車輌の先端なんて見えません。

意外だったのが左右フロントタイヤ辺りの車輌感覚が分かりづらかったことですね。どこまで出っ張っているか分からないから、ちょっと狭い道のカーブや狭い交差点での右左折なんて、ボディー擦りそうでイヤでした。

これは、初心者が運転したら、擦りまくりで板金続出なんだろうなぁ~と思ったほど。それから、斜め後ろも見えにくいので、車線変更も難しかったです。

 

(3)”カックン”ブレーキで運転しづらい

クルマを借りて駐車場を出るときから「カックン」「カックン」。ブレーキに触れたくらいの感覚なのに「カックン」。

それなのに、ある程度強くブレーキをかけるシチュエーションでは、ペダルを奥まで踏み込んでも良い制動は得られない、というとっても扱いにくいブレーキ。

ヤリスもサーボは強いほうですが、私はアクアのほうが更に強く感じられ、最後までブレーキには苦労しました。

 

以上、アクアが勝っているのは安全に運転する機能以外のところ、劣っているのは安全に運転する機能のところ、というのが私の印象です。

アクアは片道5~10kmくらいのお買い物専用車、高速道路はおろか、流れの速い国道もそれほど走らない、という使用方法ならオススメできると思います。

 

逆に、1台で市街地から高速道路まで安全に運転していきたい、車の運転を「単なる移動」ではなく運転自体も楽しみたい」という方は、ヤリスハイブリッドがオススメです。

さて、ヤリスには更にスポーツに振ったGRヤリスがありますが、あの車は車体剛性から走ることについての性能まで、まるで別物の車です。でも試乗してGRヤリスの良さに惚れ込むこともありますから、ぜひ試乗してご自身の嗜好に沿った車選びを行ってください。



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