中古車を購入する際の情報収集には、必ずと言って良いほどインターネットを利用しますよね。
実際私も、今の愛車のゴルフを買うときも、911を買うときもネットで全国の正規ディーラーや中古車販売店の在庫車を検索して情報を得ていました。
こちらにネットでの情報収集について書いておきましたが、今や全国にある中古車を検索できるだけでなく、見積もり・在庫確認まで可能ですし、依頼すれば狙いの車の整備状況や、車の内外装の状況まで知ることができます。
さて、便利なネットでの情報収集ですが、候補車を見つけた後、皆さんはどうされますか?
えっ!?実車見ないで契約しちゃうの?
私なら必ず
実車確認と試乗してから契約します!
その訳をこれからお伝えしていきますので、最後までお付き合いください
1)写真と実車はやっぱり違う
私は、ネットで候補となる車を検索し、見積もり依頼を行うときは、整備手帳と一緒に中古車情報サイトに掲載されている写真とは別角度での写真を依頼します。
写真はゴルフの対抗として考えていたBMW1シリーズですが、こちらのディーラーさんは我が家から片道200kmほど離れた他県にあったので、この他にも数枚細部の写真を送っていただきました(その節はありがとうございましたm(_ _)m)。
写真を送っていただき、はるばる実車を見に行ったのですが、やはり写真と実車とは若干違いがありました。
特にタイヤについては、一見大丈夫そうに思えるのですが、実際に見るとかなり減っていて、営業さんも確認し「納車前にタイヤ4本交換しますよ」と言っていたほど。
写真のように2次元で物を見るときと、実際に3次元で物を見るときとは、やはり光の当たり方や立体になったときの感じの違いはあるのですよね。それと内装に関しては触感というものが大事になってきます。
実車を見に行かなければ触感は分かりませんよね。
2)車両状態の評価書はどこまで信用できるか?
正規ディーラーの認定中古車も、中古車専門店の車も、すべてではありませんが鑑定士による「車両状態評価書」「車両品質評価書」を作成し、中古車両と一緒にサイトに掲載されています。
「評価書」の内容は、「修復歴の有無」「損傷個所」「傷」「凹み」といった、車の品質に関することが記載されていて、それらを総合的に評価して「評価点」が設定されています。
車の内外装の部位毎に傷等の状況が分かるので、参考にはなるのですが、傷や凹み、内装の汚れや匂いについては、個人差で耐えられるレベルなのか?耐えられないレベルなのか?変わってくるので、あくまで参考程度と考えておくべきと思います。
参考程度と考えたほうが良いと思った事例を一つ
ゴルフⅦを探していたときに、自宅から近い場所にある輸入中古車専門店に、何台かゴルフⅦが見つかり、そのうちの1台の評価書には「リアバンパー上に線キズあり」と記載されていました。
写真は実車とは違いますが、ちょうど赤枠の部分に線キズがあるとのことでしたが、走行距離は短いし、年式も新しいし、ボディーカラーも候補の色だったので「とりあえず実車を見に行ってみよう!」と中古車専門店に行って実車を見たら
「さすがに、これは(;゚ロ゚)」
ってくらいに、線キズが無数にリアバンパー上に拡がっており、気になる・ならない、の次元を超え「どうしたらこんなに線キズが付くのだろう」と思ってしまうくらい。
聞けば、前オーナーはとある法人だそうで、もしかしたら営業で使用され、リアラゲッジに大きい荷物を出し入れしている間に線キズが増えていった、という想像ができそうです。
リアバンパー以外は内外装とも実に綺麗で、良さそうな車だったのですが、さすがにリアバンパーの線キズは無視できず、この車は見送ることに。
というように、評価書に書かれた事項が自分自身で許容できる場合もあれば、許容できない場合もある。
だからこそ、契約する前に実車を確認することが必要なのです。
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3)実車を見てチェックすべきところは?
実車を見る際に、内外装のどこをチェックすれば良いかを考えてみます。
①外装
・ボディーのキズ・凹みはしっかりとチェックします。光の当たり具合でキズが目立ったり、隠れたりしますので、明るい場所でチェックし、自身の愛車として迎え入れるうえで許容できるキズ・凹みなのか?許容できなければ修復するためにどの位の費用がかかるのか?を確認しておきましょう。
・タイヤもチェックします。できればタイヤの銘柄もチェックしてください。車種に適したタイヤなのか?スポーツに振ったタイヤだったりエコタイヤだったり、タイヤの選択で意外と前オーナーの車への接し方が分かったりします。
タイヤの減り具合は特にしっかりチェックします。片減りしていたり、かなり消耗しているようでしたら、営業さんに納車前のタイヤ交換の可能性について聞いてみましょう。
・エンジンルームも覗いてみます。さすがによほど車に詳しい人でない限りはエンジンルーム内に異変があるかどうか?を判定するのは難しいと思いますので、何か気になる部分があったら、営業さんやメカニックさんに質問してみると良いでしょう。
バッテリーについては、いつ交換されたものか?今の状態はどうなのか?も質問します。
②内装
・まずは室内の匂いを確認します。タバコを吸わない人にとってはちょっとのタバコ臭も気になるはず、営業さんが車内の換気を行う前に室内の匂いを確認しましょう。
・前後席のシート、汚れやスレは無いか?後席から見ると前席のシートバックも要確認です。子供を乗せているとシートバックを蹴って、その跡ができたりします。
中古車のシートは、へたっている場合もあるので、ぜひ試乗してへたりを確認してみてください。
・ハンドル周り、シフト周りもチェックしましょう。指輪を付けて運転するとハンドルやシフトにキズが付いていたりします。
シートやハンドル周り、シフト周りは、特にユーザーが触る箇所です。その触感は車を数年に渡って乗って行くうえで、とても大事な部分です。ぜひ実車を見て、触って、確認してから契約しましょう。
以上、簡単に中古車を購入する際、実車の内外装でチェックすべき箇所をまとめてみました。
基本的には、写真や評価書だけでは分からない部分が多いのが中古車です。できるだけ実車を見て、触って、判断してから契約することが吉であると私は考えています。
面倒臭いと思うかもしれませんが、高額な商品であり、何年かの自分の生活を彩る商品を購入するのですから、後悔しないようしっかり選んでいきましょう。