最近は、夏場のゲリラ豪雨だけでなく、扇状降水帯発生による集中豪雨で道路冠水や河川氾濫のニュースを見る機会も多くなってきました。
そういったニュースを見ると、必ず水没している車の映像が映るのですが、実は私も自分の車を水没させたことがあります。
水没させてしまった車は
ポルシェ・ボクスター
ただ、その後ディーラーや保険屋さんと様々折衝しながら修理し、ほとんど元通りに車を復活させたので、そのときの経験を基に車を水没させちゃったときの対処についてお話していきます。
それでは、たぶん日本でも珍しい
ポルシェ車を水没させた男
のお話。スタートです。
1)自宅車庫にて
夏真っ盛りのある日
夕方にいきなりゲリラ豪雨的な激しい雨が、短時間ではありますが我が家の地域を襲いました。
実は我が家の車庫は、道から若干低い場所にあり、おまけに道自体が坂になって我が家は坂の途中にあるので、集中豪雨の際は道路が川のように流れ、その水の一部が車庫に入ってきて溜まってしまう、というケースはあったのですが
それでも車に何かしらの影響を与えるほど水が溜まることは無かったので、特に気にせず過ごしていました。
①異常事態発覚
ゲリラ豪雨の次の日、車に乗ろうとしたらなぜか窓が半分開いている。
しかも助手席側も。前回乗った後、開けたまま車を降りた記憶は無いのだが
そしてこちらも意味不明、駐車しているのに勝手にリアスポイラーが稼働している。
まあとりあえずエンジン掛けてみましょ。ということでキーを差し込み捻ってもうんとも、すんとも言わない・・・。おまけに差し込んだキーが抜けなくなってしまった!!。
ということで、ポルシェのエマージャンシーコールをしてみました。
ものの30分ほどで積載車が到着。状況を見てくれましたが、バッテリーがあがっている状態なのだが、窓が開いていて、キーが差し込まれた状態では、セキュリティの問題から、ディーラーへ持っていくのは難しいとのことで、再度次の日に引き取りに来てくれるということでその日は車庫にそのまま置いておくことに。
去って行く積載車
このとき私はまだ、単なるバッテリーあがりとしか考えていませんでした。
②ただのバッテリーあがりではなさそう
翌日、再度積載車に来てもらいました。
ただ、道幅が狭いため、そのまま積載車だけで車を車庫から出すことができないので
積載車と一緒にやってきたこちらの車が登場して
バッテリー繋いで、一時的にエンジン始動させるのか?と思いきや
今はどうか知りませんが、この頃のポルシェの場合、仮にバッテリーあがりであっても、バッテリー本体を充電することはご法度になっていたので
フロントトランクを開けるためだけのヒューズに通電させて、フロントトランクを開けることになりました。
フロントトランクを開けたのは、牽引フックを取り付けるためだったようです。
牽引で引っ張り出そうとするのですが、ボクスターのハンドルロックが解除できない、とのことで、牽引で引っ張り出すのは断念することに・・・。
このままでは、埒が明かないので、ディーラーに許可を取りバッテリーに通電し、一時的にエンジンを動かします。
やっとこさ車庫から車が出てきました。ここまで来れば後は積載車で牽引して載せることができます。
結局、窓は半分開いたまま、リヤスポイラーは上がったままディーラーに向かうことに。
2)原因発覚
到着後、メカニックの方にいろいろと見てもらいましたが、室内を調べていたら驚愕の事実が!。
「シートの下あたりが水漏れしてますね」
私もシート下を触ってみたのですが、びちゃびちゃに水が入り込んでいます。
最初は幌のどこかから雨漏りしたのがシートに溜まったのか?とも考えたのですがこの頃雨の中を走ることはほとんど無かったですし、屋内でシャッターも付いている駐車場に入れてある車が駐車中雨に打たれて幌から雨漏りするはずがありません。
「なぜだ???」と考えていたところ、ある仮説が私の頭に浮かんだのです。
そう、先日のゲリラ豪雨です
ゲリラ豪雨で車庫前の道が冠水し、その水が我が家の車庫に流れ込んで、溜まった水が車内にまで流れ込んだ。
所謂「水没」です
完全な水没ではなく、言ってみれば床上浸水ってところでしょうか
ただ、水没による不具合については、かなり徹底的に原因を究明することが必要です。車の下部には様々な電装品や部品が配置されているわけで、もし交換ということになれば、保険適用になるか?も視野に入れて原因究明と各部品の精査をしっかり行う必要があります。
・不具合の原因は何か?(水の浸入によるものなのか?)
・水が入った原因は何か?
・交換が必要な部品等は何か?
・交換する部品等の中で保険適用されるもの、されないものは何か?
これらのことをディーラーの整備担当さん、保険の調査士さん、ユーザーである私、が担当して行っていく必要があり、この後長期に渡って、作業をしていくことになったのです。
以上のように、水没も交通事故の処理と同様に、最初はしっかり事態の把握が必要で、その後に作業を開始していくというこになります。
ただ、ここで私は一つの失敗をしでかすのですが、それはまた次の機会に。