当ブログで以前取り上げましたトヨタの新型セリカ(GRセリカ)についてですが、続報が入りました。
ただし、トヨタさんからの正式アナウンスではなく、自動車雑誌さんの情報ですのでまだまだ確定ではありませんが、販売時期やスペックについての情報ですので、当ブログでも少し考察してみたいと思います。
ちなみに当ブログで4月にスペックや販売時期についても触れて記事を書いているので、こちらもチェックしてみてください。
さて、上記記事にした4月の頃の情報とどう変わってきているか?新情報を見るに当たって、この新型セリカがどんな車で登場してくるのか?について記事にしましたので、お読みになれば、きっと皆さんにとっての新型セリカへの妄想も膨らむことと思います。
GRセリカの初公開は2027年、発売は2028年4月!?
新型セリカの初公開と発売の情報を上げてくれたのは、自動車雑誌「ベストカー」さんの動画
こちらの動画で言われていることについて、一つ一つ見ていきましょう。
①2027年の東京オートサロン(1月)でGRセリカの初公開
②2028年4月に発売開始
とのことです。
トヨタ車全体の新車ロードマップとの絡みもあるとは思いますが、もしこのスケジュールどおりだとしたら、明らかにホンダの新型プレリュードを睨みながらの公開と発売を考えている、と言って良いかと思います。
現在のところ、ホンダの新型プレリュードの発売は2025年の秋とされています。2025年の「ジャパンモビリティーショー」や来年2026年1月の「東京オートサロン」はプレリュードの話題で持ちきりになるので、ここにまだ確定していない新型セリカを出しても話題としては弱くなります。
ならば、2027年の「東京オートサロン」で公開するのは、話題性の面でも大きいですし、プレリュード発売から1年経過した販売状況を見ることによって、トヨタとしてもGR86やGRスープラとはセグメントの違うセリカという2ドアクーペをどう売り出すのか?戦略を考えるうえで大いに参考になるのだと思います。もちろん日程的に2026年の「ジャパンモビリティーショー」までにある程度方針が固まっているならば、前倒しで情報が出てくるかもしれませんね。
また、公開から発売開始まで1年以上かけるのは、ちょっと長いのでは?とも思いますが、これまでの歴代セリカのようにベースグレードもあればGT-FOURのようなスポーツグレードもある、という設定にしていくのか?それともGRのようなスポーツグレード一本で行くのか?公開後しばらく状況を見て、最終決定後2028年4月の発売開始になるのかもしれませんね。
エンジンや駆動レイアウトはどうなる?
③エンジンスペックは400PS、550Nm(56.1kgm)
エンジンはやはり、昨年発表し現在開発中の「G20E」という2リッターターボエンジンが採用されることになるでしょう。ただ、エンジン単体で400PS 550Nmはかなりのハイチューンですよね。あのメルセデスAMG A45S 4マチックの2リッターターボエンジン421PS 500Nmと同等のエンジンになります。
ここまでのハイチューンにするくらいなら、トヨタのことなので、ハイブリッド化することも選択肢として消し去ってはいないのでは?と私は考えています。モーターも合わせたシステム統合の出力としてならば400PS 550Nmという数字もそれほど無理な数字ではないと思いますし、トヨタの全車種的な電動化推進の中で、セリカのようなモータースポーツで使用するようなハイスペック車においてもこれからはハイブリッド化を進めていく。その先駆的な存在になることも考えられます。
ホンダのプレリュードはハイブリッドで登場しますので、トヨタもご自慢のハイブリッド技術をここで出さない手はないでしょう。ということで、まだエンジンについては考え方が変わる可能性もあると思います。
④駆動レイアウトは、ミドシップ4WD
駆動レイアウトについては、ミドシップ4WDとのこと。この情報どおりなら、今年の東京オートサロンで登場したトヨタGRヤリス Mコンセプトを基本として、GRセリカを造ることになるのでしょう。
ただ、ミドシップ4WDって
アウディR8や、ランボルギーニ・ウラカンのようなスーパーカーに採用されるような、実質2シーターの高級スポーツカーのイメージがあります。
GRセリカも、このミドシップ4WDで登場するのなら、リアシートが無い2シータークーペになるでしょう。モータースポーツのベースカーとして考えるのならこれだけニッチなレイアウトでも性能重視で需要はあるのでしょうけれども、市販モデルとしての需要は減ってしまうのではないか?と、ちょっと考えてしまいますね。
しかもミドシップ4WDを採用するのなら、プラスしてFFモデルやGRヤリスやGRカローラのようなフロントエンジンの4WDモデルも設定するようなことはしないでしょう。最上級のスポーツグレードや、快適装備を完全省略したモータースポーツ仕様のグレードのみの展開となる。一般のドライバーが気軽に乗れるグレードは造らない、ということになるかもしれませんね。
トヨタが今後、どう考えてくるか?興味あるところです。
やっぱりグレードは限定?価格はどうなる?
⑤グレード名は「RZ」とコンペティション用グレード「RC」か?
今度のGRセリカは、どうもGRヤリスと同様「RZ」とコンペティション用の「RC」をグレード名として使用するようで、「GT-FOUR」のグレード名復活はなさそうです。
かつてのセリカは、4WDターボのGT-FOUR以外にも、FFノンターボのグレードが数種類存在していましたが、やはりGRの冠が付いた特別なモデルだけになるのでしょうかね?
⑥ミッションは、6MTおよび8DAT
ミッションもGRヤリスと同様に6MTと8ATになりそうですね。まあGRヤリス Mコンセプトで開発されたものが生かされますから、ミッションも基本はGRヤリス用をセリカ用にチューニングしたものになるでしょう。
⑦価格は、1,000万円クラスになるか?
ある程度、GRヤリスからの流用ができるとはいえ、新型エンジンのスペックの高さやトヨタの市販車としては新しい駆動レイアウトで登場することを考えると、今の新車価格高騰の中で、GRセリカも1,000万円を超える価格になってしまうかもしれませんね。
う~ん!?益々一般ドライバーが楽しめる車ではなくなりそうですね。
なんだかGRセリカは特別な存在になってしまいそう
ここまで、自動車専門雑誌「ベストカー」さんからのGRセリカ公開・発売に関する情報をご紹介してきました。まとめますと
①2027年の東京オートサロン(1月)で新型セリカの初公開
②2028年4月に発売開始
③エンジンスペックは400PS、550Nm(56.1kgm)
④駆動レイアウトは、ミドシップ4WD
⑤グレード名は「RZ」とコンペティション用グレード「RC」か?
⑥ミッションは、6MTおよび8DAT
⑦価格は、1,000万円クラスになるか?
もし、この情報どおりにトヨタが考えているのだとすればGRセリカは一般のドライバーにとっては縁の薄い、特別な車になるでしょうし、量産を目論む車では無くなってしまうでしょう。
GRヤリスやGRカローラは、まだ一般ドライバーでも手の届く価格、手の届くコンセプトの車、だと思うのですが、この情報のままだとGRセリカはちょっと違った車になりそうです。
ライバルと目されていたホンダの新型プレリュードとも価格帯が違いますから直接的なライバルにはならないと考えているのかもしれませんね、上記でお話してきた、プレリュードの売れ行きを参考にする、という考え方は当て嵌まらないのかもしれません。
せっかく今のクロスオーバーSUVばかりになってしまった国内の市場に、久々にセリカやプレリュードという昔の名前を使って走りの楽しい2ドアクーペの車を登場させるので、ある程度は一般ドライバーが購入できるコンセプトと価格を期待しているのですが、どうなるでしょうね。特別なモデルとして登場させ、少量生産、一代限りの復活で終わる可能性もあるかもしれませんね。
また、もし今後「スープラ」も再登場させるとするならば、スープラの立ち位置をどう考えるのでしょう?スープラは以前であればセリカの上位車種だったはず。そのままの考え方ならば、スープラはGRセリカよりは上位車種・上位スペックを奢ることになり、日本車ならGT-R、輸入車ならポルシェ911級の立ち位置として考えているのでしょうかね?、これまた一般ドライバーからは無縁の車になるように思います。
ならばいっそのこと、こちらに期待したほうが良いのかもしれませんね。
GRスターレットで車の運転の楽しさを満喫するほうが、一般ドライバーにとっては幸せなのかもしれません。というようにGRセリカの情報を考察していて思うようになりました。今後、トヨタがこの情報どおりに開発を進めるのか?もっと一般ドライバーに手が届きそうな車に仕立ててくるのか?トヨタからの正式発表を楽しみに待ちながら今日の記事を終えたいと思います。