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復活するトヨタMR2は楽しいクルマになる?BEVで出るなら欲しいと思うクルマになるのか?

トヨタMR2、1980年代から1990年代にかけてトヨタが作り上げたミッドシップスポーツクーペですが、昨今トヨタの「GRシリーズ」として復活の噂があることは、皆さんもご存じでしょう。

初代のMR2は、低コストで量産性を高めるため、カローラのエンジンや足回りを流用し、ミッドシップレイアウトのクルマながら、139万5000円~179万5000円(1984年発売時/東京エリア)と20代の若者でも頑張れば手が届く価格帯で登場し、若者を中心に人気がありました。

MR2はかつて人気のあったスポーツカーですが、かつての名車の車名復活としては、皆さん記憶に新しいホンダ・プレリュードがありますよね。

昨年24年ぶりに「プレリュード」が復活、発売から1ヶ月で約2,400台の受注と大人気。トヨタもMR2とともに、かつての名車「セリカ」をGRシリーズで復活させる計画があるように、国産名車の車名復活が今後は人気となりそうです。

このMR2が復活するなら、どんなクルマになるのか?エンジン車としての復活やBEV車としての復活も噂されていますが、復活するMR2が私のようにスポーツカーを降りたユーザーでも、もう一度欲しいと思うクルマになるのか?について記事にしていきます。

なぜ今「MR2復活」が現実味を帯びてきたのか?

なぜ今「MR2復活」が現実味を帯びてきたのか? いくつかの理由が考えられます。

①「GRブランド」の確立と象徴

トヨタは現在、モータースポーツ部門「GAZOO Racing(GR)」を持ち、ラリーや耐久レース等精力的にモータースポーツ活動を行っています。

モータースポーツ活動を行うことで、培った技術や経験を一般車にも流用し走行性能の向上や燃費の向上、そして環境にも配慮したクルマを生み出していくことを目指しています。モータースポーツの技術って、単にスポーツ性能だけでなく、乗り心地や安全性、燃費等の経済性も向上させてくれるのです。

トヨタ車の中でGRシリーズは、現在既存の車種の中の1グレードになっていますが、「GR」を一つのブランド(ちょっと上級なスポーツブランド)として確立することを考えているのではないでしょうか?ちょうど「レクサス」がトヨタの高級ブランドを担っているように。

そのブランドの旗頭として、実用車ベースではない、純粋なスポーツ専用骨格を持つミッドシップ車(GR MR2)をラインナップに加えることで、GRブランドの技術的地位をポルシェなどのスポーツカー専業メーカーに近いレベルまで引き上げようとしていることは考えられるかと思いますし、こんなブランドが出来たら楽しいですよね。

②「マルチパスウェイ戦略」の具現化

トヨタは「脱炭素は電気自動車(BEV)だけではない」というマルチパスウェイ(全方位)戦略を掲げています。

今の世界的なEV戦略って、不透明な部分が多いですよね。電気自動車(BEV)で人気を博した中国の「BYD」もプラグインハイブリッド(PHEV)車を登場させてますし、欧州メーカーもBEVから内燃機関の車まで様々なタイプを生産し、不透明なEV市場の中を戦っています。

MR2についても、基本は新開発の2.0L高効率ターボエンジンを搭載したモデルで登場することが、噂されていますが、2023年に発表された「FT-Se」というコンセプトカーは、次期MR2のBEV版と目されているように、電動のパワーユニットの登場もあり得ます。

もしくは、1つの車種で「電動車」と「エンジン車」の両方を提案することで、トヨタのマルチパスウェイ(全方位)戦略戦略を具現化していくこともあるかもしれません。

③高収益・高級スポーツカー市場への参入

かつてのMR2は「安価な若者の車」でしたが、現在は世界的に「数千万円は出せないが、1,000万円前後の本格スポーツカーなら欲しい」という富裕層・愛好家層の需要が増えています(ポルシェ・ケイマンなどがその層を独占しています)。

スープラ以上の価格帯で、より付加価値の高いモデルとしてMR2を投入することで、ブランドイメージを向上させつつ、高い利益率を確保するビジネス的な狙いもあるのではないでしょうか。

④日本市場においては、名車の車名復活で中高年ユーザーを取り込みたい

ホンダがプレリュードを再登場させ、販売が好調なように、昔の名車が復活することで「もう一度あの頃の夢を」という40歳代以上のユーザーも多いことでしょう。これまでポルシェのボクスターやケイマン、アルピーヌA110等欧州ミッドシップスポーツカーに流れていたユーザーをもう一度引き戻すこともMR2の使命なのかもしれません。

かってのMR2は、どうして人気があったのか?

初代トヨタMR2 AW10 AW11

初代のMR2は1984年に登場しました。この当時、市販車のミッドシップはフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーが使うレイアウトであり、国産の量産車では稀な存在。そんな中139万5000円~179万5000円という20代の若者でも手の届く価格帯で登場してきたのですから、人気は出ますよね。

ボディサイズは全長3925mm、全幅1665mm、全高1250mmとコンパクト。車重も900kg台から重いグレードでも1100kg以下に抑えられ、エンジンはあのAE86カローラ・レビン/トレノと同じ1.6L 直4DOHC(4A-GELU/130PS・グロス値)が搭載され、後のマイナーチェンジでスーパーチャージャー搭載モデルも登場しました。

初代MR2は価格も抑えられ、コンパクトで軽い車体にほどよい出力のエンジンを搭載したライトウエイトスポーツカーとして存在していたのが、人気の秘訣だったのでしょう。

2代目MR2は1989年に登場。折しも日産R32スカイラインGT-RやホンダNSXといったスーパースポーツが日本にも出現してきて、エンジン出力280PS自主規制なんて時代の中、2代目MR2も大型化やエンジンの出力UPを行い登場しました。

登場当初は、全長4170mm、全幅1695mm、全高1235mm 車重1,160-1,270kgという車体に、上級グレードにはセリカGT-FOURと同じ直列4気筒の2000ccにターボチャージャーを追加した3S-GTE型(225PS)エンジンを搭載するという、初代とは違うコンセプトのクルマになったのです。

やはり当初は、このクルマを乗りこなすのが難しく、スポーツ走行するとスピンを繰り返すようなクルマだったのですが、改良を重ねて1997年の最後の改良の頃には、かなり乗りやすいクルマになっていたようです。

写真を比較すると分かるように、2代目は初代と比べて流麗な曲面を多用したフォルムとなり、どこかイタリアンスーパーカーを思わせるデザイン、そしてエンジンパワーが大幅UPし、乗り味はじゃじゃ馬なところがありながらも、それを300万円以下という価格で楽しむことができるクルマとして大人気でした。

2代目MR2の後継として、1999年に登場したのがこのMR-S。

このクルマは、2代目とは全く違うタイプのクルマとなり、ハイパワーなGTカー路線から「ライトウェイト・スポーツ」へと完全に舵を切りました。

車重はわずか960kg〜1,000kg前後。これは当時のライバルであるマツダ・ロードスターよりも軽く、固定屋根を廃止し、手動ソフトトップ(オープンカー)となりました。エンジンは2.0Lターボを捨て、実用車(セリカやカローラ)譲りの1.8L 自然吸気(140馬力)を搭載。

軽くて回答性も良く、手軽に性能を引き出せるミッドシップ車だったのですが、2代目MR2が最終的に245PSのハイパワーを誇っていたので、評価は二分されてましたね。2007年の特別仕様車をもって生産終了となったのです。

 

歴代のMR2からMR-Sを見てきて、やはりミッドシップレイアウトのクルマをしっかり市販車として量産化し、性能を煮詰めながら若いユーザーにも手の届く価格で提供してきたところに両車の人気の秘密があったのだろう、と思います。

EVで復活ならMR2は楽しいのか?楽しくなる条件とは?

トヨタMR2は2026年に登場し、GRカローラと同じパフォーマンスを提供し

MR2の復活におけるパワーユニットは、現在の噂ではGRヤリスの1.6L 3気筒エンジンや、次世代の2.0L 直列4気筒ターボエンジン(通称:G20E)といった内燃機関のパワーユニットを採用するのが有力です。

特に2.0L 直列4気筒ターボエンジンのG20Eは、市販車用として最高出力400ps/500Nmを最低ラインとして開発中であり、コンパクトに設計され、エンジンの搭載位置をより低く、より車体中央に寄せることが可能。これにより、ミッドシップスポーツ最大の武器である「低重心」と「理想的な重量配分」が可能になります。

このG20Eエンジンを搭載してMR2が復活してくれば、間違いなく楽しいクルマとなるに違いないでしょう。低重心で車体中央に重量物を集中させ、車体全体をある程度コンパクト且つ軽量に抑えることができれば、現在のアルピーヌA110やロータス・エミーラのような軽量コンパクトのミッドシップ車を凌駕できる走りになるでしょう。

 

ただ、トヨタが2023年のャパンモビリティショーで公開したFT-Se(Future Toyota Sports electric)も忘れてはいけないコンセプトカーで、このクルマがMR2 BEV版の基礎となるクルマになる可能性もあると考えています。

FT-Seは、「BEV(電気自動車)時代の次世代ミッドシップスポーツ」のコンセプトカーなのですが、トヨタが開発中の「次世代電池(バイポーラ型ニッケル水素や高性能リチウムイオン)」の採用を前提としていて、BEVでありながら、全高1,220mmという低い車高を実現しているのが特徴です。

ではこのFT-SeをMR2のコンセプトに最適化された場合、そのEV版のMR2が楽しいクルマとなるには、どんな条件クリアが必要になるでしょうか?具体的に5つのポイントで考えてみました。

条件1:BEVとしての重量を極力カットする

BEV版の次期MR2において重量増は最大の懸念であり、トヨタが最も心血を注いでいるのが「軽量化」です。

現在のBEVはバッテリーの重さで2トンを超えることも珍しくありませんが、MR2を名乗る以上、トヨタは「ガソリン車と遜色ない軽快さ」を目標に掲げていることでしょう。具体的にどこまでカットできるのか?が楽しいクルマになる大きな条件でしょう。

条件2に詳細を書きますが、次世代薄型バッテリーを開発しBEV版MR2に搭載することで、重量増を抑えることが考えられています。また、アルミニウムを多用した新設計シャシーを採用すれば、軽量化に繋がります。一部にはカーボン(CFRP)の使用も噂されています。

このように、BEVとしての重量増を徹底的に抑えることが考えられますが、それでも1,400kg台で収まれば御の字でしょう。現状のBEVの中では、アバルト500eの1,360kgが軽いほう。日本にはまだ導入されていませんが、アルピーヌA290が1,479kgと1,500kgを切っています。

またアルピーヌA110の次期型がBEVとして登場してくるとのことですから、重量がどれだけ抑えられ登場するか?MR2のBEV版の重量目標にも関わってくるかもしれません。

条件2. 「低重心」「重量物集中化」でBEVとしての重量増をカバーする

条件1に書きましたとおり、BEVは重くなりがちですが、それを逆手に取ることが条件です。

バッテリーの厚みを100mm(10cm)まで薄くする次世代薄型バッテリーを床下に薄く配置することで、ガソリン車では不可能なレベルの低重心を実現することが可能です。

そして、こちらも開発が進んでいる小型e-Axle(イーアクスル)。走行用モーターとインバーター、トランスアクスル(減速機)を一体化したユニットで、これをできるだけ車体中央寄りに配置し、慣性モーメントを最小化すれば、BEVとして少しの重量増があっても、回答性が良く、ミッドシップレイアウトとしての楽しさが得られるでしょう。

条件3. 「擬似マニュアル(MT)」を採用しMT操作の楽しさを加える

トヨタは、BEV向けにMT車特有の操作感やエンスト、半クラッチの感覚を仮想的に再現する「BEV用マニュアルトランスミッション」を開発しています。

このトランスミッションは、物理的な変速機は不要なBEVにシフトレバーとクラッチペダルを搭載し、モーターの駆動力制御でギアチェンジの感覚を再現するものです。これによりクラッチ操作を誤るとエンストする挙動を再現し、MTの楽しさとクルマを操る満足感を得られます。 

BEVは、「ただ踏めば速い」という効率が魅力ですが、MR2という運転する楽しさを追求するクルマでは、こういった”操作の楽しさ”を追求することで、楽しさを得られるのではないでしょうか。

条件4. 音と振動による「エモーショナルな演出」

BEVでは、当然ですがモーター音しか出ず、加速も減速も静かに行われます。ただ、MR2のようなスポーツカーでは、上記の運転操作の楽しさもさることながら、音や振動からスポーツカーを運転している”実感”が得られるものです。

例えば、アクティブ・サウンド・コントロールのように、単なるスピーカーからの音ではなく、モーターの回転数やトルクと完全に同期した、内臓に響くようなサウンドを作り出すことは必要でしょう。

また、これも開発中のハプティック(触覚)フィードバックを採用し、シフトチェンジの瞬間や、エンジンの鼓動のような微細な振動をシートやステアリングに伝えることで、本当のMTトランスミッション車を運転している感覚を実現できれば、楽しさは増しますよね。

条件5. ソフトウェアによる走行性能の自在なカスタマイズ

BEVはプログラム変更で特性を変えられる、という利点を持っています。

FT-Seはソフトウェア(プログラム)を書き換えることで走行特性やパフォーマンスをカスタマイズできる車として開発されています。ユーザーは、自分の好みに合わせて走行プログラムを変え、瞬時にクルマの性格を変えることが可能になります。

現在も走行モードを変えられる車種は多くありますが、もっと細かく自分だけの1台的なセッティングがあれば、楽しいですし、「歴代モード」と題して、ボタン一つで初代MR2のような軽快なハンドリングや2代目MR2のようなドッカンターボの加速感をシミュレートできる機能があれば、ファンにはたまらない要素になるのではないでしょうか。

MR2復活は”懐かしさ”だけでなくトヨタの”覚悟”が試される車になる

ここまで、次期MR2の復活に現実味があること、もしBEVで復活するのなら、どんな条件がクリアできれば楽しいクルマになりそうなのか?についてまとめてきました。

次期MR2については現状、新開発の2.0L高効率ターボエンジンを搭載したモデルで登場することが、噂されていますが、あの人気のあったMR2を復活させるわけですから、最新の技術を投入したスペシャルモデルとしての登場も期待したいところです。

そんな意味では、BEVモデルをエンジンモデルと併売することも、考えても良いのではないかと思うのですが、それにはトヨタとしても開発費の高騰や生産能力の問題もあり、容易ではないとは思います。その点、MR2の復活においてトヨタは、相当な覚悟が要る、ということが言えるかと思います。

では最後に、もしこのMR2が復活したら、私は「欲しい!」と思えるクルマになりそうなのか?

2.0L高効率ターボエンジンを搭載したモデルも魅力的ですが、実は上記の条件がクリアになったBEVが登場してきたら、乗ってみたい、予算があれば所有してじっくり味わってみたい、と思うのです。もしかしたら、何年か乗ってもまたソフトウエアのアップデートで新車のような乗り心地になったりすれば面白いですし。

まだまだ、世界各国自動車メーカーのEV戦略は不透明な部分が多いですが、BEVのスポーツカーの未来に次期MR2があっても良いのではないでしょうか。MR2が復活するとしたら、それは過去の再現ではなく、今の時代にどう楽しむかを問われるクルマになるはずですから。

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  • この記事を書いた人

まっすー

神奈川県在住の50代、無類の車好き。サラリーマン時代に購入した愛車のポルシェを水没させてしまうが見事に復活させた経験あり。2台目のポルシェと現在の愛車ゴルフⅦは中古で購入。これまで乗ってきた車、試乗した車を基に今ならこんな中古車を狙いたい!を発信します。

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