私は中古車をネットで検索し、気になる車の見積もりや整備記録の写し等、必要な情報を手に入れたら実車確認・試乗する候補車を決めて、実際に試乗しに行きます。
なぜ、実車確認・試乗するか?については、下記にてご説明していますので、ご覧ください。
「車買おうかな?」という気になって、ある程度、本命のメーカーや車種が浮かんでいる。そこから契約に至るまでの間に実車確認や試乗を行う車、販売店をどう決めていくか?について今日は記事にしたいと思います。
1)本命プラス対抗2車種くらいを考えておく
「もう、この車種に決めたから、それ以外は見ない」
って人もいるとは思いますが、後々価格交渉にも使えますし、比較することでより本命の良さが分かったり、実車を確認したら対抗のほうが良くなったりしますので、ぜひ対抗となる車種も探して検討してみてください。
私もゴルフの購入時はアウディA3、BMW1シリーズ、プジョー308、ルノー・ルーテシア、そして同じフォルクスワーゲンのポロも対抗として考え、比較しました。
最終的にゴルフを選んだのですが、最後に対抗として残ったBMW1シリーズも内容的に甲乙付けがたく、2台で悩んでいる旨の話をしたら、最後は思った以上の値引きをしてくれたのも、ゴルフを選んだ理由の一つだったのです。
例えば
トヨタのアクアを本命とするならば
ホンダのフィットを対抗に考えたり
スズキのスイフトを検討しても良いのです
他メーカーの車を対抗として考えておくと、本命の車種の交渉にも使えますし、実車確認や試乗を行うなど車を知るにつれ、もしかしたら対抗として考えていた車の方に良さを感じることになるかもしれません。
また、中古車専門店も含めて、様々な販売店、営業さんと折衝していくと、どんなお店、営業さんが自分と合うのか?も分かっていくので、良い契約に結びつく可能性も高くなると思います。
2)クルマ選びは”店選び”であり”人選び”でもある
中古車を購入する際は、もちろん買う車の状態を最優先に考えるべきですが、同様に大事なのは
販売店の対応
営業さんの対応
だと思っています。
点検や車検、不具合が発生したときに頼りになるのは購入したお店だし、購入時の営業さんですからね。
実車を見に行く前の段階で、販売店の対応や営業さんの対応をどうやって判断するか?ちょっと考えてみましょう。
①見積もりや整備記録等の依頼に対するレスポンスの早さ
ネットで見積もりを依頼した際の対応を見ると良いでしょう。
たとえばメールで追加質問したり、車体の写真や整備記録の写しをお願いしたときのレスポンスの早さや丁寧さは、最終的に契約時の交渉や納車後の対応に表れてきますので、どんな対応をする営業さんなのか?の見極めにもなります。
②認証工場を持つ中古車店か?
車は購入した後が大事です。売るだけの中古車専門店での購入だと点検や不具合発生時に、別のどこかのディーラーや街の認証工場を探して持ち込まなければなりません。
すでに購入した車を持ち込む認証工場を決めているなら別ですが、特に中古車専門店での購入の場合は、認証工場を持つお店なのかどうか?も事前に確認しておくと良いでしょう。
正規ディーラーの認定中古車を買うのなら、認証工場が併設されている場合がほとんどだと思いますが、お店によっては工場の稼働に余裕が無かったり、代車の確保に余裕が無い場合、修理で預けたいのに預けられない、代車を借りられない、といった差があるので、契約までに工場の稼働状況や代車の有無を確認しておくのが良いでしょう。
③ネットの口コミは参考程度に
どんな販売店なのか?を事前に確認するうえで、ネットの口コミが考えられますが、一番代表的なのは、グーグルマップでの口コミだと思います。
販売店や営業さんについて良いことも悪いことも書かれていますが、実車を見に行って実際に営業さんに会うまでは、参考程度に考えておけば良いでしょう。
口コミは人それぞれの主観で違いがありますし、車の場合は、購入時だけでなくその後のメンテに対してお店や営業さんがどう対応してくれたか?で評価が決まるわけなのですが、口コミは割と購入時の印象ばかりで、肝心の購入後の対応はあまり書かれていないことが多いですから。
ただ、私も以前車の購入に際し、担当した営業さんの対応がとてつもなく遅かったり(何かのお願いをした後、数日後にこちらから催促の連絡をしてやっと動くような人)、車の概要について嘘つかれたりして、その車の購入を断念したことがありました。
後日、グーグルマップの口コミで、ちょうど同じ店、同じ営業さん(イニシャルが同じ)、の悪い口コミを発見!同じような扱いをされたお客さんの存在を知ったわけです。
ちなみに、良い口コミ、悪い口コミに対し、お店側が誠実に返信しているところは、良いお店の可能性はあると思います。
3)本命車種でもグレード・条件に幅を持って候補車を選ぶ
今度は、一つの車種の中でどう実車確認する車を選ぶか?を考えてみます。
同一車種の中で車選びをするとき
・車のグレード
・年式
・走行距離
・外装色
・車検残期間
・装備内容
・販売店の地域
といった条件を比較すると思うのですが、購入予算によってはどれかを重視し、どれかを妥協しなければいけません。
私なら車種を決めた後は、こんな順序で実車確認する車を決めます。
①自分が立てた購入予算の上下10%の金額幅(価格帯)で中古車検索サイトで検索
↓
②おのずと上記の価格帯に見合うグレード・年式・走行距離等が分かる
↓
③上記のグレードより上位グレードと下位グレードについても、購入予算の価格帯で買えるクルマがあるか?年式・走行距離等どんな車がヒットするか?検索してみる
↓
④グレードの候補を考えてみる。価格帯相応のグレード・上位グレード・下位グレードそれぞれ年式・走行距離等の条件で検索し、自身が満足できるグレードと条件の組み合わせを考える(候補は複数でよい)
↓
⑤満足できる組み合わせを持つ候補車を数台ピックアップする
その後は、ピックアップした車の販売店に見積もり依頼や写真、整備記録の写し等を送ってもらい、特に対応に支障が無かったら実車確認や試乗ができるか?を聞いて試乗を実施していきます。
上記のとおり、本命のメーカー・車種について実車確認・試乗する前は、グレードや、年式、走行距離等の条件に幅を持たせて候補車を選んだ方が良いと思います。
なぜなら実車確認や試乗により、自身がその車に求めるもの(車の性能・装備・乗り味等)がより分かるようになります。
上記に記した7つの条件の中で重視するところ、妥協するところが明確になるので、候補車は少しずつ絞られていきます。それまではある程度広く考えておいた方が良いからです。
他メーカーの車については、ここまで厳密でなくても、購入予算から車種・グレード・年式・走行距離を見て、許容できそうな車を検索し、見積もり取得後実車確認・試乗に移ってみてください。
そうやってメーカー、車種、グレード、年式、走行距離の違う車を乗り比べることで、予算に合わせた自分が狙うべき車が見つかると思います。
4)中古車狙いでも、実は有効な新車の試乗
これまで、中古車買う際に実車確認・試乗する候補車をどう見つけていくか?についてお伝えしてきましたが
中古車の試乗の合間に、ぜひ新車の試乗もしてみてください。
試乗するのはもちろん、狙いの中古車と同じ車種です。
なぜ新車の試乗をするのか?
それは、自分が購入を狙う中古車と比較するため です。
狙いの中古車が現行型であればベストです。ぜひ同じグレードか近いグレードで乗ってみてください。
たとえば
新車、1年落ちの車、3年落ちの車、5年落ちの車
新車、1万km走行した車、3万km走行した車、5万km走行した車
車体の変化(振動やギシギシ音等が発生するとか)、乗り味の変化(足回りのへたり感とか)、シートのへたり感、内外装の色の褪せ感等、が年式、走行距離を経てどう新車からの変化が起きていくか?が分かります。
私の感想では、ドイツ車はメーカーや車種によって、5年落ち、5万km走行でもそれほどへたりや色褪せを感じさせない車がありますが、日本車は変化が早いと感じます。
今、発売されている新車が狙っている中古車の世代からフルモデルチェンジして、あまりにコンセプトが変わってしまったら、比較は難しくなるので新車の試乗はオススメしませんが、キープコンセプトのモデルチェンジでしたら、ぜひ新車試乗にもチャレンジしてみてください。
5)今回のまとめ
中古車を買うときは、ネットで見て実車確認せず契約、ってことはせずに、できるだけ実車確認と試乗を行うことをオススメします。
1)なるべく本命となるメーカー・車種の他に、対抗となる車を最低2車種は考えておきましょう。ひょっとしたら最初に考えていた車種より対抗の車が本命になったり、対抗となる車があると本命の商談の際に良い条件を引き出せるかも?
2)実車確認・試乗を行う際は、車の状態と同時に販売店・営業さんの対応も見て選ぶと良いでしょう
3)他車種との比較だけでなく、本命車種の中でもグレードや年式、走行距離等条件に幅を持たせて実車確認・試乗して比較していくと良いと思います。
4)中古車の試乗だけでなく、同一車種の新車も試乗して、へたりや色褪せ等の進行度合いを比較するのも有効です。
ぜひ、良い中古車と巡り会ってください。
次は、試乗でチェックすべきことについてお話していきます。