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車を水没させたときの対処法を教えます。 その3:保険の再確認は確実に!

前回まで、当時の愛車ボクスターが突然のゲリラ豪雨により、自宅駐車場で水没したお話を記事にしました。

保険屋さんの実地検証により、駐車場内に入り込んだ雨水の水位の高さが判明し、容易にボクスターの地上高を超えていたことが、車内への水の浸入に繋がったのだ、という結果です。

さて、ここで大事な事を言います。

加入している自動車保険を再確認しておくことが必要です。



1)なぜ保険の再確認が必要か?

水没に関する保険適用は、入っている車両保険の条件によって違いがあります。

エンジンまで水に浸かって、修理不能となった場合や、修理代が保険金額を超えた場合にようやく「全損」となる保険や、免責金額が設定されていれば、免責金額分が修理によって支払われる保険金から差し引かれる保険等様々。

車の天井まで水に浸かるような水没であれば、内装だけでなくエンジンルームもすべてダメでしょうから、保険会社の判定はすぐに出るでしょうけど

私のボクスターのように、床上くらいの浸水の場合、保険会社によって対応の違いが出るでしょうから、この時点でご自身が加入している保険の「水没」の事項をしっかり確認することが必要と思います。

 

さて、私の場合どうだったか?

実は、私自身しっかり保険の確認をしておけば良かったのですが、それを怠ったことで失敗したのです。

 

では、何が失敗だったのか?

私の車両保険の場合

修理費が車両保険の設定額の半額を超える額であれば、設定額の全額が保証される

修理業者が修理や交換の作業を始めたら、全損扱いにできず「修理」で進むしかない

この2つの事項を事前に確認せず、ディーラーと保険屋さんに修理や交換をSTOPさせてませんでした。

なので、ディーラーは保険屋さんの確認の上、部品をどんどんドイツ本国へ発注、自然と「修理」で進むことになりました。

 

ただ、この後最終的に修理の金額がディーラーと保険屋さんから提示されるのですが

完全に車両保険の設定金額の半額を超えてました(^^ゞ

だから、修理・交換の作業をSTOPさせたまま見積もりだけ保険屋さんへ提出していれば、車両保険の設定金額の全額が支払われて、もしかしたら新車交換できたかもしれない・・・

私のように、床上浸水でどこまで修理・交換が必要になるか?すぐに状況が分からない場合は、できれば見積もりだけ出してもらい、修理・交換に関する作業はSTOPしてもらうことを依頼しておくと良いでしょう。

 

2)メインハーネスへの浸水が発覚!

ワイヤーハーネスとは | 製品紹介 | SWS西日本株式会社

自動車には、数多くの電線が車体のあちこちに張り巡らされ各種の情報やエネルギーを伝えています。

この電線に加え、これらを結ぶターミナル、コネクタなどを配線し、クルマに取り付けやすい形で1つのパーツとして完成させたものがワイヤーハーネスです。

ポルシェディーラーからは「メインハーネス」と説明があったので、ここからはメインハーネスと呼ばせていただきますが、今回の水没により、このメインハーネスも水に浸かり、交換が必要とのこと。

上の写真がボクスターのメインハーネスですが、このメインハーネスが水に浸かったということで、電装系は全滅していた、ということになります。

そして、ポルシェという車に乗っているネガな部分はこういった通常交換されないような部品は国内に在庫が無く、ドイツ本国へ注文しなければならない。どちらにしても部品が届くまで作業はSTOPせざるを得ず、益々車が復活するまでの時間はかかる、ということです。

結局、このメインハーネスの到着は、ドイツ本国への発注から1ヶ月後。到着してから他の電装品等も一緒に交換作業が始まっていくことになりました。

ちなみにこのメインハーネスのお値段・・・

なんと 50数万円(;゚ロ゚)

今後も、色々な部品を精査して交換が可能なのかどうか?を判定していくのですが、部品が国内に無い場合はドイツ本国へ発注になるので、またまた時間がかかるわけです。

私の車は「修理」という形になりましたが、車の完全復活まではまだ相当先になるのでした。

ちなみに、ネットで「メインハーネス」と検索すれば情報が出てきますが、さすがに日本車ではここまで高価ではありません。



3)電気自動車で「水没」したらどうなる?

さて、私のボクスターはフロアまで雨水が達する「床上浸水」でした。だからフロア下にあるメインハーネスが完全に水に浸かり、交換することになったわけですが

各種EVのように、フロア下にバッテリーがある車はどうなるのでしょうか?

水没した車から出ようとした1人が流されたか 福岡・久留米 - 産経ニュース

冠水路でも走行して走破できるくらいであれば、車内に水が入ってくる可能性も低いでしょうし、バッテリーに水が浸入することもほとんど無いでしょう。

ただし、長時間水没していた場合は、バッテリー内に浸水する可能性もあるようです。

バッテリー内に浸水した場合「搭乗者は感電して危ないのでは?」と思う方もおられるでしょう。基本的には感電の心配は無いらしいのですが、BEVのようにバッテリーがモーターを駆動させて車を走らせる方式の場合、バッテリーに浸水が起きると、もうバッテリーの交換以外車を復活させる道は無さそうですね。

エンジン車ならば、BEVのバッテリーが存在する位置よりは上部にエンジンがあるので、私の車のように床上浸水くらいではエンジンの場所まで浸水することはありません。

 

今後、日本の気候も温暖化により、ゲリラ豪雨や扇状降水帯による大雨で道路冠水も珍しくない状況が続くでしょう。

エンジン車であろうと電気自動車であろうと水没したら、大がかりな修理or廃車となります。皆さんも今のうちに自動車保険の見直しをしておくと良いですよ。



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