現在も、大人気のスズキ ジムニーノマド
スズキのホームページにも「ジムニー ノマドは、多くのお客様から大変ご好評いただき、生産能力を大幅に上回るご注文をいただきました。つきましては当面ご注文を停止させていただきます」と書かれているように、注文さえできない状態。
ジムニーノマドは最初期に注文した人でも、相当長い納車待ちの状態になっているようですね。ジムニーシエラからの切り替えの注文者には少し早く納車されたりしているみたいですけど、もし「なるべく早くに欲しい」という方は、県内外のあらゆるディーラーを回って、少しでも早く納車できそうなボディー色を選ぶとか、思い切ってMT車を選ぶとか、しないと難しいようです。
さて、そんなジムニーノマドの一人勝ち状態に「待った!」をかける可能性のある車が出る噂をご存じでしょうか?
その車は、トヨタ ランドクルーザーミニ(FJ)
現在、トヨタから発売されているランドクルーザー250を、よりコンパクトにした車になります。
今日の記事は、このランドクルーザーミニ(FJ)に焦点を当てて、どんなスペックになりそうなのか?いつ頃販売されそうなのか?価格帯やコンセプト等、ジムニーノマドのライバルになり得るのか?について考察していきます。
ランドクルーザーミニ(FJ)とは?
ランドクルーザーミニ(FJ)とは、トヨタが開発するクロスカントリーSUVの新型車です。2023年10月に「ランドクルーザーFJ」という名称で商標登録を申請している車です。
現在トヨタでは、ランドクルーザーシリーズとして
フラッグシップの「300」
昔ながらのクロスカントリー車「70」
そして、コアモデルの「250」
がラインアップされています。この中で、ランドクルーザーミニ(FJ)は一番小さいランドクルーザーのモデルになるようです。
ランドクルーザーミニ(FJ)のプラットフォームは?
ランドクルーザー300や250に採用されているTNGA-Fプラットフォームではなく、ピックアップトラックの「ハイラックス」等に使われるIMV0プラットフォームをベースに開発されるとのことです。高コストのTNGA-Fプラットフォームではなく、同じラダーフレームで、低コストでありながら高耐久性、柔軟性を実現できるプラットフォームです。
ランドクルーザーミニ(FJ)の4WDは?
ランドクルーザーミニ(FJ)の4WDシステムは、これもランドクルーザー300や250のようなフルタイム4WDではなく、よりオフロード性に振ったパートタイム4WDが採用されそうです。「ハイラックス」も同じパートタイム4WDシステムで、これを改良したものを載せてくる可能性が高いですね。
トランスファーは 2H → 4H → 4Lをダイヤルスイッチで切り替えられるものになり
2H(2WD・ハイ):通常走行用。FR駆動で燃費優先
4H(4WD・ハイ):高速走行可能な4WDモード。滑りやすい路面や雪道に最適
4L(4WD・ロー):ローギア4WD。悪路や急勾配などの本格オフロード走行用
そして、グレードによってはリアデフロックも装備されそうです。
ランドクルーザーミニ(FJ)のエンジンは?
今、噂されているランドクルーザーミニ(FJ)のエンジンは、直4 2.8リッターディーゼルターボと直4 2,7リッターガソリンエンジンが有力ですが、ガソリンハイブリッドエンジンも可能性としてはあるでしょう。ハイブリッドはRAV4に積まれる2.5リッターハイブリッドが搭載されると面白いと思うのですけどね。
ランドクルーザーミニ(FJ)の車体サイズ・デザインは?
ランドクルーザーミニ(FJ)の車体サイズは
・全長:約4500mm
・全幅:約1830mm
・全高:約1850mm
と予想されていますが、まだ車体デザインも決定していないので、変動はあるでしょう。とにかくランドクルーザー300や250よりコンパクトな設計にしてくることは間違いないと思います。
デザインについては「FJ」という名前を聞くと思い出される車があります。
日本では、2010年から2018年まで生産された、トヨタ FJクルーザーです。同時期に販売されていたランドクルーザー プラドのプラットフォームを流用してレトロなデザインに仕上げた車でした。
ランドクルーザーミニ(FJ)も、このFJクルーザーのコンセプトを踏襲して出てくるのでしょうね。
スズキ ジムニーノマドのライバルになり得るのか?
そんな、ランドクルーザーミニ(FJ)ですが、現在大人気のスズキ ジムニーノマドのライバルになり得るのか?を考えてみましょう。
ジムニーノマドとの共通点
1.レトロなデザイン
両車ともにクラシックなオフローダースタイルを現代的に再解釈したデザイン
2.本格オフロード性能
ラダーフレーム構造や、パートタイム4WDを採用、副変速機(ローレンジ)を搭載し、悪路走破性に優れている
3.趣味性の高さ
両車ともアウトドア・キャンプ・山遊びに適しており、実用性より“楽しさ”を重視する層に人気が出そう。また、カスタムパーツも豊富に出てくる可能性大で、ユーザーが自分好みに仕上げる楽しみがある
ジムニーノマドとの相違点
1.価格帯
価格帯は大きな違いとなりそうです。ジムニーノマドの価格帯が265万円~275万円ですが、ランドクルーザーミニ(FJ)の予想価格帯は400万円~450万円となり、価格帯で言えばライバルの関係にはならないと言ってよいでしょう。
2.車体の大きさ
ジムニーノマドの車体寸法は、 全長:3890mm 全幅:1645mm 全高:1725mm
ランドクルーザーミニ(FJ)は、全長:約4500mm 全幅:約1830mm 全高:約1850mm
ということで、車体の大きさもクラス違いですね。
3.エンジン
ジムニーノマドは、1.5リッターガソリンエンジンのみ。ランドクルーザーミニ(FJ)は直4 2.8リッターディーゼルターボと直4 2,7リッターガソリンエンジンが有力(2.5リッターガソリンハイブリッフォも)。
ということで、ジムニーノマドと比較すると、ランドクルーザーミニ(FJ)は、コンセプトとしては似たものはあり、比較対象にはなると思いますが、さすがにクラスが全く違うので、最終的にユーザーが車選びする中で、競合することはない同士なのかな?と結論付けられると思います。
ランドクルーザーミニ(FJ)の販売開始時期は?
当初、ランドクルーザーミニ(FJ)は2025年内の発売が期待されていましたが、最新の報道によると、ランドクルーザー250の生産遅延による納期遅れ、さらに認証不正の問題などが影響し、発売は2026年に延期されそうですが、更に遅くなる可能性もあるのではないかと考えています。
そもそもまだ、ランドクルーザー250の人気もあり、すべてのグレードではないのですが、一部グレードで受注停止があったくらいですし、かつてはランドクルーザー300も年単位で納車待ちがあったくらいに今や悪路走破性の高いSUVが人気を博している状況。
そうなると、新たにランドクルーザーミニ(FJ)を追加して、生産ラインを圧迫させることは避けたいとトヨタとしては考えるのではないか?と思います。ある程度ランドクルーザー250の生産が落ち着いたところでGO!が出るのだと考えます。早くて2026年、遅くなると2027年にずれ込むことも考えられるのではないでしょうか。
ということで、今日はトヨタのランドクルーザーミニ(FJ)について考察してきました。さすがにジムニーノマドの直接のライバルというにはちょっと無理がありますが、悪路走破性の高いSUVとして、またレトロなデザインを持ったSUVとして、人気が出そうな車種であります。この先の続報が楽しみですね。