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中古車選びの中で出合ったレアなポルシェ911(997後期型カレラ)

当サイトでは、中古車購入の際は、必ず実車確認し試乗をしっかりしてから決めた方が良いとお話ししています。

上記の記事にも書きましたが、ネットの写真や車両状態の評価書を確認して「状態良さそうだな」と実車を見ずに契約してしまう方もおられると思いますが、やはり写真と実車は違いますし、自分で動かして違和感を感じることもあるので、必ず実車は見て、乗ってから決めるのが良いと考えています。

そして、やはり中古車ですから、仮に同じ年式、同じ走行距離の車であっても、乗り味は違ってくるので、比較のために複数台の車を見て、乗っておくことが私がお勧めする中古車の買い方になります。

さて、私がポルシェ911の中古車を購入した際も、もちろん何台かの候補車の試乗をしました。ポルシェ認定中古車を中心に探していたのですが、私が求めていたのは、ポルシェ911(997後期型)の6速MT車。997後期型からポルシェはPDKというツインクラッチミッションを乗せたので、MT車は明らかにタマ数が少なく、在住の神奈川県内のディーラーでは、たまに在庫が入ってくるくらいなので、やはり他県まで範囲を拡げて中古車検索をしていたのですが

いつものように、ポルシェ認定中古車の在庫情報を見ていたら、愛知県内の正規ディーラーに6速MTの997後期型カレラが入ったとの情報が。しかも走行距離も1万kmと少なめで、ボディーカラーも好みのキャララホワイト。

愛知県内であれば、新横浜から新幹線を使えば日帰りで見に行ける距離だし、何より貴重な6速MT車ということで、早速ディーラーに在庫確認したうえで、新幹線に飛び乗って見に行ったのでした。

普通の6速MT車の997だと思ったら・・・

ディーラーに到着し、早速実車確認、内外装のチェックです。

この車、3年の車検前で、しかも走行距離1万kmしか乗られておらず、内装はキズも無く、とても綺麗で良い状態でした。シートのへたりも無く、しっかりした状態を保っています。私は997の前期型・後期型を新車時から何度も試乗をしていますので、新車時のシートや内装の状態を思い出しながらのチェックができるのですが、皆さんも中古車を選ぶときは、中古車だけを見て試乗するだけでなく、同じ車種の新車も試乗しておくことをお勧めします。

営業さんに助手席に乗ってもらい、試乗です。

そこで営業さんから

「この車はスポーツシャシなので、ちょっと足回りが固いかもしれません」

というお言葉が。

実は、私の友人が以前、986ボクスターのスポーツシャシ付きに乗ってまして、たまに助手席に乗せてもらっていたのですが、これが結構足回り固い車で、一般路ではボクスターの車重の軽さもあって結構跳ねるし、長距離を走ると内臓を揺すられる思いをしていたので、身構えながら試乗に出たのです。

997後期型カレラのスポーツシャシは格別な足だった!

路上に出て、アクセルを踏んでいきます。それほど混んでいない道をそこそこのペースで走って行くのですが、クラッチの状態も良さそう、アイシン製6速のシフトの感触も良い状態と、操作の感触については全く問題ありません。

さて、スポーツシャシ付きの911ということで、心配された足の固さについてですが・・・

「出合った車の中で史上最高の足かも!?」

確かに、その後購入した自分の997後期型カレラと比べると、硬質な乗り味になりますが、決して不快な固さでは無く、それどころか、マンホールの通過等路面が悪い道路での足の動きがまさに秀逸!

「タタン!」

と一発で、揺れを吸収してくれる足回り。これには惚れましたねぇ~

この足と比べると、私の997後期型はマンホールの通過時は若干その余韻が残ってしまうのですが、スポーツシャシ付きの997後期型カレラは一発で揺れを吸収するどころか、その吸収に全くの不快な感じを残さない。

いやはや感服した乗り味でした。

もちろん、コーナーの通過は普通シャシの997後期型よりも安定して、走りやすいくらい。このスポーツシャシ付きの997後期型カレラの試乗以前も、その後今日までも様々な車に乗っていますが、おそらくこの車の足回りがマイベストであったと思います。



足の良さと乗り心地の両立の訳は、これだった!

この試乗の後で知ったのですが、ポルシェ911のスポーツシャシ付きって、997の前期型まではPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメントシステム)が付けられない仕様だったのですが、この997後期型ではスポーツシャシにプラスしてPASMが付けられることになったので、これが足回りの良さと乗り心地の良さの両立を実現させたのだということになります。

上記写真の赤い丸印のところがPASMの切り替えスイッチだったのですが、実はこの試乗の際に、営業さんからスポーツシャシ付きの車であることは聞いていたのですが、PASMが付いていることは聞いておらず、切り替えて「スポーツ」のモードに出来なかったことが唯一悔やまれることでした。

試乗の後にいただいた見積書ですが、メーカーオプションの欄に「スポーツシャシ」は書いてあるのに、PASMは書いてありません、標準装備なので仕方ないか。こういうところも、事前にしっかり勉強しておくことが必要ですね。なにせ中古車との出会いは一期一会ですから、事前に車の機能を知っておくことはとても大事なことだということを実感しました。

さて、この997後期型のスポーツシャシには、PASMが付いているのと同時に、機械式LSDも標準装備されています。

スポーツシャシーにPASMが標準装着されて、一般道の路面の悪いところでも、乗り心地快適になり、更にいざワインディングやサーキットに行ってもスポーツモードを選べば、機械式LSDが効果を発揮する切れ味鋭いハンドリングが手に入る願ったり叶ったりな仕様だったのですね。

GT3ほどスパルタンなモデルは必要ないが、普通のカレラやカレラSでは物足りないというユーザーにはもってこいの仕様だったのでしょう。

でも、結局このスポーツシャシ付きは選ばなかった

そんな、最高な試乗を行った後、現地で泊まりもせずにまた新幹線に飛び乗って、神奈川に帰ってきたのですが、結局のところ私はこのスポーツシャシ付きの997後期型を見送ることになったのです。

それはなぜか?と言いますと

ポルシェ マカンターボ に「パフォーマンス」…異例のスポーツクロノ標準化 | レスポンス(Response.jp)

スポーツクロノパッケージが付いていなかったからです。

911の前の所有車、987ボクスターの購入の際「MTだし、自分のアクセルの踏み加減で加速が変わるのだから、スポーツクロノは要らないでしょ」と思って装着しなかった後悔から、911を購入する際のマストアイテムと考えていたのです。

また、若干価格が自分の購入予算よりも高かったのも、見送った理由の一つでした。

 

結局、その後にこのアクアブルーの997後期型カレラに出会い、数年を共にすることになるのですが、この車もスポーツエグゾーストやダイナミックコーナーリングライト、意外と重宝するサンルーフ、冬には欠かせないシートヒーターがオプション装着されていて、良い車だったと思います。

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中古車は同一車種でも、複数台乗って比べることが必要

今回は、997後期型スポーツシャシ付きの中古車に出会ったお話をしましたが、この車に試乗できた貴重な体験も、わざわざ神奈川から愛知県内のディーラーまで遠征したことによって実現できたもの。

他にも群馬県のディーラーまで997後期型カレラを見に行きましたが、結局最終的にアクアブルーの車を購入したのは、東京都内のディーラーでしたので、最良の車との出会いを求めるなら、アクティブに行動することは必要なんですね。

 

それにしても、ポルシェのスポーツシャシ+PASMの足回りは素晴らしかったなぁ。



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  • この記事を書いた人

まっすー

神奈川県在住の50代、無類の車好き。サラリーマン時代に購入した愛車のポルシェを水没させてしまうが見事に復活させた経験あり。2台目のポルシェと現在の愛車ゴルフⅦは中古で購入。これまで乗ってきた車、試乗した車を基に今ならこんな中古車を狙いたい!を発信します。

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