広告 オススメ(フランス車) オススメできる中古車はどれ?

味わうなら今のうちに!ルノー・メガーヌR.S.はATもMTも楽しい

ルノー・メガーヌR.S.(ルノースポール)。ルノーのCセグメント高性能ハッチバックで、モータースポーツで培った技術とノウハウを投入したホットハッチとして、世界中で高い評価を得ている車です。

Cセグメントの高性能ハッチバック市場は激戦で、メルセデスベンツAクラスAMG、BMW M135i、アウディS3・RS3、フォルクスワーゲンゴルフR,GTI、日本にもホンダシビックtypeRやトヨタGRカローラと強敵揃い。そんな激戦の市場の中でフランス ルノーのメガーヌR.S.はまた独特の個性を持った高性能ハッチバックとして高い人気を集めています。

そんなR.S.のモデルとして最後のモデルになりそうで、尚且つルノーのスポーツモデルとしては最後の内燃機関エンジン車となりそうなメガーヌR.S.、ぜひ皆さんにも体感していただきたく、今日の記事ではATモデルとMTモデルの両方に試乗した印象を中心に掘り下げ、最後にドイツ製や日本製のスポーツハッチとの比較を行い、選ぶポイントについても解説する記事にしていきます。

ルノー・メガーヌR.S.はどんな車?

久々ヒット!!のクルマ<次の段階へ・・・・番外編>_a0042970_2155743.jpg

ルノー・メガーヌという車は、1995年、ルノー・19の後継モデルとしてデビューし、現行モデルは4代目になります。メガーヌR.S.(ルノースポール)は、初代のメガーヌでは設定されず、2代目のメガーヌの高性能版として初めて設定されました。それが初代の「メガーヌR.S.(ルノースポール)」となります。以後2代目、そして現行3代目のメガーヌR.S.(ルノースポール)が設定されています。

初代メガーヌR.S.(ルノースポール)

久々ヒット!!のクルマ<次の段階へ・・・・番外編>_a0042970_22354697.jpg

この初代メガーヌのR.S.はルノー製2.0L直4ターボ搭載、224~225ps/300Nmの出力、フロントサスペンションにダブルアクスルサスペンション(DASS)を搭載した高性能モデルでした。当初は3ドアで左ハンドルのみでしたが、1年後にこの5ドアの右ハンドルのR.S.も登場し、MTのスポーツモデルながら使い勝手が格段に向上し、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIのライバルとも言われていました。

 

ファイル:Renault Megane Sport R26.R at British International Motor Show 2008.jpg

この代のメガーヌR.S.には、R26Rという究極に軽量化されたサーキット志向モデルが存在していました。リアシートを撤去し2シーター化、ボンネットはカーボン製、リアクォーターウィンドウとリアウィンドウはポリカーボネート製、防音材、オーディオ、フォグランプ、助手席エアバッグなども省略するという徹底した軽量化で、さしずめポルシェで言えばGT3RSってところでしょうか。

2代目メガーヌR.S.(ルノースポール)

メガーヌRS試乗<次の段階へ・・・・part1>_a0042970_1658593.jpg

2代目メガーヌR.S.は、2009年に登場。3ドア右ハンドルがメイン。5ドアのR.S.は登場しませんでした。ルノー製2.0L直4ターボエンジン搭載は先代R.S.と変わらずですが、出力はマイナーチェンジの度に上がっていって最終的に273ps/360Nmに向上しています。

再びメガーヌRS試乗・・・・進化はあったのか!?_a0042970_6213143.jpg

マイナーチェンジでフェイスリフトも行い「トロフィー」「カップ」といったバリエーション展開もありました。またこのマイナーチェンジ版でリアシート、エアコン、オーディオ、ナビゲーションなど快適装備を撤去したサーキット志向の「トロフィーR」も登場、ホンダシビックtypeRとのニュルブルクリンクFF最速記録の争いが激化していたモデルでしたね。

3代目(現行)メガーヌR.S.(ルノースポール)

Renault Japon | ルノー メガーヌ R.S.

そして2018年に登場した現行メガーヌR.S.、このモデルはM5P型という1.8L直4ターボエンジンを搭載しているのですが、このエンジンは日産のMR18DE型(シルフィ等に搭載)をベースに、ルノーと日産が共同開発。ロングストローク化や直噴化、ターボチャージャーの高効率化など大幅なチューニングが施されているエンジンになっていて、登場当初は279ps/390Nm、現在では300ps/420Nmを発生するまでになりました。

この現行メガーヌR.S.では「4コントロール」という先進的な四輪操舵(4WS)システムを持つのが大きな特徴となっています。これは、前輪だけでなく後輪も電子制御で操舵することで、俊敏なハンドリングと高い安定性を両立させる技術で、スポーツ走行時のコーナリング性能を飛躍的に高めるだけでなく、日常の取り回しや高速安定性、快適性まで幅広く貢献するもので、現行メガーヌR.S.の大きな特徴になっています。

3代目(現行)メガーヌのR.S. AT、MTどちらも乗ってみた感想は?

メガーヌR.Sトロフィーに乗ってきた_a0042970_14455910.jpg

そんな現行メガーヌR.S.に試乗してみました。

試乗は、メガーヌR.S.(ノーマル)の6EDC(電子制御6速AT)とトロフィーのMT(6速MT)です。

まずは、6EDC(電子制御6速AT)の試乗の感想をまとめました

(1)現行メガーヌR.S.の乗り心地は大幅に向上

とにかく2代目メガーヌR.S.は、足回りが固くて、運転していてもかなり固さを感じる車でした。その頃私もボクスターや911に乗っていましたが、明らかに2代目メガーヌR.S.の固さが際立っていて「これ長距離なら厳しいかも」って感じるほど。

その足回りの固さは、現行メガーヌR.S.では、かなり改善され、少なくとも運転席では不快な部分は全く無し。たぶん助手席や後部座席に全く車に興味の無い方が乗られても、快適とまでは言えないかもしれませんが、不快な乗り心地は無く、長距離も問題無くこなせると思います。

 

(2)現行メガーヌR.S.のシートは好き

現行型の乗り心地向上には、シートも一役買っていると思いました。2代目メガーヌR.S.のシートはヘッドレスト一体型のバケット風で腰回り左右のホールドが高すぎて乗り降りにちょっと苦労したり、お尻部分のアンコが薄くて長時間運転ではお尻が痛くなりそうなシートでした。

今回のシートは適度にアンコが入り、腰回り左右のホールドも適度にあって体を支えることも無視していない、日常もちょっとしたスポーツ走行も楽しめるシートになったのはプラスとして評価できるかと思います。

(3)エンジンはルノースポールらしいチューンがなされている

前述しましたとおり、初代、2代目のメガーヌR.S.まではルノー製エンジンだったのが、現行メガーヌR.S.は日産のエンジンをベースに、ルノーと日産が共同開発したエンジンが搭載されています。

「ルノースポールとしての官能性はどうか?」と危惧もあったのですが、ちゃんとエンジンを回していくと自然なパワーとトルクの盛り上がりもあり、楽しいエンジンだと感じました。試乗ですのでそれほど高回転まで回せるものではありませんでしたが、ある程度回していってもしっかり応えてくれるエンジンだろうと思います。

(4)疑似エンジン音のシステムは、無くて良いかも

最近の車で割と装備されている「疑似エンジン音(エンジンの回転数に合わせて、作られたエンジン音を車内のスピーカーから流すシステム)」ですが、このメガーヌR.S.にも装備されています。ただ、音に違和感が残ってしまったので、別に無くても良いかな?と思いました。

ただ、最近の車は、遮音性に優れているので「ちょっとでもエンジン音が聞こえたほうが・・・」と思われている方にとっては、必要なのかもしれませんが。

(5)4コントロールの感じは試乗程度では明確に分からず

現行メガーヌR.S.の売りである4コントロール四輪操舵(4WS)システムですが、日常走行ではあまり実感できないかもしれません。ただ、車体が大きい(全幅1,875mm)にも関わらず、割と取り回しの良さを感じたので、そこは4コントロールが効いた結果なのかもしれません。

ただ、速度を上げていくと安定感はかなりあるように感じました。試乗程度では実感は難しいですが、オーナーになって様々なシチュエーションでじっくり試してみれば4コントロールの機能を実感できて運転が楽しくなると思います。

(6)5ドアにしたことは評価できるが、全幅の大きさは都市部ではマイナス

2代目メガーヌR.S.も全幅1,850mmと広く、しかも3ドアだったので、ドアの開け閉めにかなり気を遣う車だったと思います。現行メガーヌR.S.は5ドアになったことで、3ドアよりもドアが小さくはなっていますが、全幅は1,875mmと更に広くなったので、都市部での使用は、変わらず気を遣うでしょうね。

 

次にメガーヌR.S.トロフィーのMTに試乗したときの感想です。

(1)MTの感じについて

・MTのクラッチペダルは反力が減って2代目のR.Sよりも踏みやすい
・クラッチミートは2代目R.Sよりも手前になったが、ミートする感覚はあまり明確ではない
・発進の際のトルクは、2L→1.8Lに排気量が減った分細くなっていて、多人数乗車の場合アイドリングスタートではストールする可能性あり
・MTのシフトストロークは、結構ショートになっていて、扱いやすい。試乗車は距離を走っていないので、シフトフィールは若干渋かったが、距離が進んで渋さが取れればとても面白いシフトになるかも?

2代目のMTはそれこそクラッチを奥まで踏み込み、ちょっと足を上げようとしただけで繋がるくらい奥で繋がるクラッチでしたが、現行R.S.のMTは多少手前でクラッチが繋がるようになりました。

(2)トロフィーの乗り心地はギリギリかな?

試乗時に、敢えて路面の悪い道路を試乗コースとして指定させていただき(自宅に近いディーラーさんだったので道は知っていました)トロフィーの乗り心地を感じてみたのですが、確かにノーマルのメガーヌR.S.と比べれば固くなっていて、自分が購入するなら「ギリギリかも!?」という感想でした。

基本的に堅い足なのは確かですが、直接的に「ガツン!」と来る衝撃をなんとか和らげようという努力も見えるような・・・って感じはあります。試乗車はPOTENZA S001の19インチを履いていたのですが、MICHELINを履かせたらどうなるのか?
興味あるところです。

(3)エンジンとの相性を考えると、MTのほうが楽しいかも?

6EDC(電子制御6速AT)での運転のほうが楽にメガーヌR.S.の性能を引き出すことができますが、私はMTのほうが、このエンジンを楽しく堪能するのに適しているのかな?と感じました。

MTでシチュエーション毎に、どのシフトに入れれば、どんな走りができるのか?ギア比を考えながら、走って感じながら運転すると面白いなぁ、と思うわけです。

 

さて、次項で同じCセグメント同士の比較をしますが、これまで試乗してきたCセグメントハッチの中で、運転の楽しさで見た場合私の中では、最上位に挙げられるクルマでありました。特にエンジン、回してパワーを稼ごうとする意図を感じるのですが、こういうエンジン嫌いじゃないです。

メガーヌご自慢の4コントロールも少し感じられたところもありますし、何より、車体がしっかりしていて、且つ安定している(据わりが良い)ので、運転していて何より安心感がある車、ということで、メガーヌR.S.の試乗を締めたいと思います。

輸入車整備・車検・修理【buv.LABO】

メガーヌのスポーツモデルは現行R.S.が最後になる!?

冒頭で申し上げましたとおり「R.S.」名義の市販車は現行のメガーヌR.S.が最後となり、今後は新しいR.S.モデルの登場予定はないようです。ルノー・スポール(R.S.)は長年にわたりルノーの高性能モデルやモータースポーツ活動を担ってきましたが、2021年の組織改編でその役割を終了し、ブランドとしては解散しています。

そして、現行メガーヌの最後のR.S.モデルとして「メガーヌR.S.ウルティム」が2023年に限定発売され、これをもってルノー・スポールの名を冠する市販車は終了しました。

今後、ルノーのスポーツモデルについては、グループ内のスポーツブランド「アルピーヌ」に移行し、アルピーヌブランドとして登場することになりますが、メガーヌのようなCセグメントハッチバックのアルピーヌバージョンは今のところ情報も出ておりません。これからの展開に期待したいですね。

ルノーとしてのメガーヌは、上記写真のとおり電動クロスオーバーSUVの「メガーヌE-TECH」が欧州では登場しています。もしかしたら、今後メガーヌというモデル自体、今までのような通常車高のハッチバックではなく、少し車高の高いクロスオーバーSUVがメインになっていくのかもしれませんね。

だからこそ、最後の高性能ハッチバックとしての現行メガーヌR.S.を狙う価値がありますが、もしお考えなら、新車販売は現在最後のモデルの「メガーヌR.S.ウルティム」も、もう各ディーラーとも稀少な存在にになっていそうですので、走行距離が少なく程度の良い認定中古車も含めて検討してもよいと思います。

【スマホで駐車場を貸せる最強の不労所得】特P

Cセグメント車同士を比較するとどうなるか?

ここでメガーヌR.S.と同じCセグメントの高性能モデルを比較してみましょう。

<Cセグメント高性能ハッチバックの比較>

モデルエンジン/駆動方式最高出力最大トルクトランスミッション特徴
ルノー・メガーヌR.S.1.8L直4ターボ/FF300ps420Nm6MT/6AT4輪操舵「4コントロール」、トルセンLSD、サーキット志向の「トロフィー」有。走りの質感と応答性が高い
メルセデスAMG A352.0L直4ターボ/4WD306ps400Nm7DCTFFベースの4WD、安定志向。先進安全装備も充実。日常とスポーツ走行のバランス型
BMW M1352.0L直4ターボ/4WD300ps400Nm7ATFFベース4WD。スポーティでBMWらしいハンドリング。プレミアム感と日常性を両立
フォルクスワーゲン ゴルフR2.0L直4ターボ/4WD333ps420Nm7DSGトルクベクタリング付4WD、ドリフトモード搭載。万能型で日常もサーキットも楽しめる
アウディS32.0L直4ターボ/4WD333ps420Nm7DCTトルクベクタリング付4WD、高いトラクションと上質な乗り味。プレミアム感が強い
ホンダシビックtypeR2.0L直4ターボ/FF330ps420Nm6MT世界最高峰のFFスポーツ。高いコーナリング性能とエンジンレスポンス。MTの楽しさ
トヨタGRカローラ1.6L直3ターボ/4WD304ps400Nm6MT/8AT前後トルク配分可変4WD。ラリー直系のエンジンと4WDシステムでダイナミックな走り

メガーヌとシビックtypeRはFF、ドイツ勢とGRカローラは4WDと分かれています。ちなみに同じ4WDでもGRカローラ以外は通常はFFベースで走行、必要に応じてリアにトルクを配分する方式の4WDが採用されています。

選ぶポイントは?

  • どうしてもMTに乗りたいなら:メガーヌR.S.(MT)、シビックType R、GRカローラ

  • 日常とスポーツの両立・万能型を選びたいなら:ゴルフR、アウディS3

  • プレミアム感や快適性を重視したいなら:BMW M135i、アウディS3、メルセデスAMG A35

  • サーキット走行や走りの質感を重視したいなら:メガーヌR.S.(トロフィー)、GRカローラ、シビックType R

  • 最新装備・安全性を重視したいなら:メルセデスAMG A35、ゴルフR

以上のように考えてみましたが、実はどのモデルを選んでも、基本性能は高く、走りに関しては満足できるのは間違いありません。選ぶポイントの何を重視するか?試乗してみてどの車が一番ピンとくる車か?いつまでに納車したいのか?(受注停止してるモデルもありますし・・・)を総合して考えて決めるのが一番でしょう。

今日の記事の総括:メガーヌR.S.の魅力とライバルとの比較

記事のポイントをまとめます。

・ルノー・メガーヌR.S.はメガーヌの高性能版として、3世代にわたり生産されてきた

・特に現行モデルは「4コントロール」という先進的な四輪操舵(4WS)が特徴

・現行モデルの試乗では、先代(2代目)と比べて乗り心地が大幅に改善されたと実感

・シートも先代モデルより座り心地が良くなり、日常使いにも対応

・日産との共同開発エンジンは、ルノースポールらしいチューンで楽しい

・疑似エンジン音のシステムは、無くてもよいかも

・4コントロールの感じは、試乗程度では明確に分からない

・5ドアにしたことは評価できるが、全幅の大きさは都心部でマイナスに

・トロフィーのMTのクラッチ、シフトは概ね良好

・ノーマルR.S.と比べて、固くなったトロフィーの乗り心地はギリギリ許容範囲か

・メガーヌのスポーツモデルは現行が最終、以後はアルピーヌがルノーのスポーツモデルを担当

・ルノーのR.S.(ルノースポール)モデルは、現行メガーヌが最後。新車・認定中古車も含めて検討

・日欧Cセグメント高性能ハッチバックは、それぞれ特徴がありどれも甲乙付けがたい

・Cセグメント高性能ハッチバックから1台を選ぶなら、選ぶポイントから何を重視するか?で変わる

 

いかがですか?メガーヌR.S.はまだ正規ディーラーに試乗車があるところもあります。まずは試乗を楽しんでみてはいかがでしょうか?

\ 最新情報をチェック /

PVアクセスランキング にほんブログ村
  • この記事を書いた人

まっすー

神奈川県在住の50代、無類の車好き。サラリーマン時代に購入した愛車のポルシェを水没させてしまうが見事に復活させた経験あり。2台目のポルシェと現在の愛車ゴルフⅦは中古で購入。これまで乗ってきた車、試乗した車を基に今ならこんな中古車を狙いたい!を発信します。

-オススメ(フランス車), オススメできる中古車はどれ?

PAGE TOP