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トヨタ アクア ビッグマイナーチェンジ。ヤリスに奪われた主役の座を奪い返せるか?

9月1日(月)に、ビッグマイナーチェンジされたトヨタ アクアが発表になりました。

アクアは初代の発売(2011年)当初、コンパクトカーとしては異例のハイブリッド専用モデルとして展開され、プリウスより身近な価格帯(200万円を切る設定)と手頃な車体サイズで提供され、新しいHV普及型として成功を収めました。

2代目は、2021年に登場。プラットフォームが刷新され、走行安定性・乗り心地・静粛性が大幅に改善されました。また、モーター出力増強+バッテリー改良により発進加速・EV走行がスムーズになり、安全・運転支援性能も充実し、総合的に進化したモデルになりました。

そんなアクアが、今回ビッグマイナーチェンジで販売のてこ入れをしてきましたが、実際に新しいアクアはどんな装備があるのか?どのグレードがオススメなのか?そしてトヨタのコンパクトカーは今後どんな車種展開になりそうなのか?ヤリスや登場が噂されているスターレットも含めて、展望についてもまとめた記事にしています。ぜひチェックしてください。

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新型アクアはマイナー前と比べてどう変わっている?

ハンマーヘッドデザインの採用

今回、ビッグマイナーチェンジとなったアクアで、一番大きな変化はフロントが「ハンマーヘッドデザイン」になったことでしょう。

クラウン、プリウス、カローラ系のデザインに一新されましたね。

以前のフロントデザインとは大違いです。

そんな新型アクアですが、実はエンジン・モーターともマイナー前のモデルと同じものです。車体サイズは、全長が30mm伸びただけで、全幅・全高・ホイールベースともマイナー前と同じサイズになります。そして室内の寸法も同じになります。

全長×全幅×全高×ホイールベース:4,080mm(旧型比+30mm)×1,695mm×1,485mm×2,600mm

室内長×室内幅×室内高:1,830mm×1,425mm×1,190mm

プラットフォームは、同じTNGA-Bプラットフォームを使っていますので、ここは大きく変えずに出してきた、ということですね。

電動パーキングブレーキとブレーキホールドの採用

装備で変わったのは、電動パーキングブレーキとブレーキホールドが採用されたところですね

電動パーキングは、オート機能をONにし、シフトレバーを「P」ポジションに入れると自動で作動します。ブレーキホールドは停車時にブレーキを踏むとそのまま保持されるので、渋滞時や信号待ち、坂道発進時にブレーキを踏み続ける必要が無くなるので、負担軽減になります。

安全・運転支援機能は進化

新型アクアで大きく進化したのは、安全機能と運転支援機能でしょう。

①Toyota Safety Sense

・プリクラッシュセーフティ

歩行者(昼夜)と自転車運転者(昼夜)自動二輪車(昼)の検知に対応しています。また、交差点での歩行者、自転車運転者の検知、交差点での出会い頭時の検知にも対応しています。

・レーントレーシングアシスト[LTA]

高速道路のクルージングをサポート。車線の中央を走行するために必要なステアリング操作の一部を支援します。

レーンディパーチャーアラート[LDA]

車線をはみ出しそうな時は、ディスプレイ表示およびステアリングの振動または警報ブザーにより警告。ステアリング操作も支援します。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、高速道路において車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援します。先行車との車間距離設定を4段階とし、より感覚にあった車間距離を実現します。

・プロアクティブドライビングアシスト[PDA]

運転時に歩行者、自転車運転者、駐車車両などに対して、操舵・減速支援リスクを先読みし、危険に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポートします。リスクを先読みして早めの段階で緩やかな減速支援や操舵支援を行い、より安全な車間距離の確保やスムーズな回避行動を促します。

ドライバー異常時対応システム

レーントレーシングアシスト[LTA]制御中にドライバーの無操作状態が継続している場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザード・ホーン・ストップランプで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援します。

ロードサインアシスト[RSA]

標識の見逃し防止をサポート。単眼カメラで認識した「最高速度」「はみ出し通行禁止」「一時停止」「転回禁止」の道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示。赤信号を認識している場合に、信号を見落として交差点に進入する可能性があるとシステムが判定した時には、ディスプレイの点滅表示やブザーにより注意を促します。

発進遅れ告知機能[TMN]

交差点で信号が赤から青に変わった時や、先行車発進時の「うっかり出遅れ」をブザー&マルチインフォメーションディスプレイ表示で知らせてくれます。

オートマチックハイビーム[AHB]

夜間の見やすさをサポート。ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者などの早期発見をサポート。切り替え忘れを防ぐほか、手動操作の煩わしさも軽減します。

②その他の安全機能

・ブラインドスポットモニター[BSM]

走行中、ドアミラーでは確認しにくい後側方エリアに存在する車両に加えて、隣接する車線の最大約60m後方までモニターし、急接近してくる車両も検知します。車両を検知するとドアミラー内のインジケーターが点灯、車両を検知した状態でウインカーを操作するとインジケーターが点滅し、より注意を喚起します(Uグレードはメーカーオプション)。

安心降車アシスト[SEA]

降車時、後方からの自転車を含む接近車両などを検知。開放後のドア、もしくは降車した乗員と衝突する可能性があるとシステムが判断した場合、ドアミラー内のインジケーターを点灯させ注意を促します。また、ドアを開けようとした場合は、ドアミラー内のインジケーターの点滅、メーターの表示、ブザーで乗員に告知します。

③トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]

スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれるアドバンスト パーク(Zにメーカーオプション)がさらに進化しています。

並列バック駐⾞、並列前向き駐⾞、並列前向き出庫、並列バック出庫に加え、縦列⼊庫駐⾞、縦列出庫ができ、さらにメモリ機能を使えば白線・隣接車両がない駐車場でもアシストが可能です。ステアリング、アクセル、ブレーキの操作をクルマが支援してくれるため、安心してラクに停められます。

 

というように、今回のビッグマイナーチェンジでは、エンジンやモーターの性能、車体サイズにほとんど変化はありませんが、安全・運転支援機能の強化が改良のポイントになっているようですね。

購入するならどのグレードがベスト?

以上のように、車の安全面、運転支援面で大幅な進化があった今回の新型アクアですが、グレード展開はどうなっているのでしょう?

①Z(最上位グレード) 価格帯:2,824,800 円 ~ 3,022,800 円(税込)

②G(中間グレード) 価格帯:2,654,300 円 ~ 2,852,300 円(税込)

③X(エントリーグレード 価格帯:2,486,000 円 ~ 2,684,000 円(税込)

④U(KINTO専用仕様車)

の4グレードが用意されています。

すべてのグレードにToyota Safety Senseの機能や電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドが標準装備されているのが嬉しいですね。

足回りは、最上級のZシリーズには、標準で15インチアルミホイール(センターオーナメント付き)が付き、メーカーオプションで16インチアルミホイールに変更可能です(他のグレードは15インチスチールホイール)。

ヘッドランプは、すべてのグレードにBi-Beam LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ+LEDデイライトが採用されています。更にZグレードにのみ左右のヘッドランプをつなぐセンターランプが採用されており、これはクラウンクロスオーバーのような先進的な印象を与えています。

ボディーカラーは、9種類の単色に加え「ブラックマイカ」と「グレイッシュブルー」「マッドバス」「クリアベージュメタリック」を組み合わせたツートンカラーが新たにZグレードに設定されています。

インテリアは、特にメーター周りのマルチインフォメーションディスプレイのサイズが7インチに拡大されたため、情報がより見やすくなりました。また、Zグレードには10.5インチHDの大画面モデルのディスプレイオーディオが標準装備(Gグレードにはメーカーオプション)、G、X、Uグレードには8インチHDディスプレイが標準装備されコネクティッドナビ対応ユニットへと刷新されています。

また快適装備として、ナノイーXがZとGグレードに標準装備され、車室内の快適な空気環境を提供。シルバー塗装の本革巻きステアリングを採用(これもZとGのみ、XとUはウレタン製ステアリング)。

またZシリーズのみではありますが、メーカーオプションで、運転席6ウェイパワーシートや運転席・助手席シートヒーター、ステアリングヒーターを設定可能となっていて、コンパクトカーとしては快適装備が充実しているところも特徴であると言えるでしょう。

このように、Z、G、XとUで、微妙に差をつけたグレード展開になっています。同じ2WDで価格差を見てみると

Zが2,824,800(税込)  Gが2,654,300(税込) 170,500円の差

Gが2,654,300(税込)  Xが2,486,000(税込) 168,300円の差

となっています。この価格差をどう考えるか?が、グレード選びの鍵になるでしょう。

今回、クラウンやプリウスの路線を辿り「ハンマーヘッドデザイン」を採用したアクア、私はトヨタの考え方としてアクアには今後、高級コンパクトの路線を進ませたい、と考えているのでは?と考えました。

エンジンやモーター、プラットフォームに特別な変更が無かった今回のマイナーチェンジですが、上位車種からの技術継承のお陰もあって、Toyota Toyota Safety Senseブラインドスポットモニター[BSM]のような安全・運転支援機能がどのグレードにも標準装備になりましたし、Zグレードを中心に内外装のグレードUPもされました。

実車を見ての判断になると思いますが、今回のアクアはハンマーヘッドデザインのフロントに見合う内外装は、どのグレードか?という考えでグレードを選んでも良いのでは?と思いました。

また「どうしてもアルミホイールが欲しい」「車庫入れが不安だから、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]が欲しい」という要望も出てくるのでは?と考えています。

そう!私の推しはZグレードです。

ただ、仮にE-Four(4WD)にして、オプションを入れた込み込み価格は、400万円にもなると思います。「さすがにアクアに400万円は・・・」と考える方も多いかもしれません。逆に「それほど内外装に拘りは無い」「ホイールはスチールでよい」という方であれば、もうGグレードではなく、Xグレードで必要なオプションを付けていくのも良いかもしれませんね。

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販売台数で大きく差を開けられたヤリスとの関係はどうなる?

前項で、「トヨタは、アクアには高級コンパクト路線を進ませたいのではないか?」と書きました。

実際、Zシリーズにオプションでシートヒーターやステアリングヒーターを奢り、全グレードに安全・運転支援機能を標準装備させてるところを見ると、そこにヤリスとの棲み分けを付けよう、という意図があるように感じました。

今や、ヤリスはヤリスクロス等のシリーズ全車種を含めますが、2024年1年間の販売台数は166,162台と乗用車部門の第2位(1位はカローラシリーズ)、かたやアクアは単独車種ですが64,180台で第14位と差を付けられています。

ヤリスもハイブリッドが選べますし、車体サイズはそれほど変わりがない、それでいて価格はヤリスの方が安い。ということもあって、ヤリスに販売台数で差を付けられているように思っています。

そこでトヨタとしては、アクアの販売促進のために、どちらかというとヤリスよりもユーザーの年齢層が高い(あくまで印象ですが)ことを利用して、その年齢層に対して今回のマイナーチェンジで内外装のグレードUPと安全・運転支援機能の充実で応えて、販売促進に繋げよう、という考えがあったのではないかと考えています。

現行型のヤリスは、2020年に登場しています。今年の2月に小変更と特別仕様車が出ていますが、2026年にはヤリスにも「ハンマーヘッドデザイン」が採用されたモデルチェンジ(フルチェンジ?)が施される可能性があります。その際に、アクアとヤリスとの関係がどうなっているか?双方の販売台数はどうなるか?注目して見て行きたいですね。



この先、トヨタのコンパクトカーはどう出てくる?スターレットは?

前項で、ヤリスとアクアの関係についてお話してきました。

同時に、非常に気になるのが、スターレットの復活はあるのか?だと思います。当ブログでもこんな記事を書いております。

私の年代では、懐かしいスターレットですが、実はこのスターレット復活の噂も少しずつ情報が出てきて、もしかしたら今年10月に開催される「ジャパン モビリティショー2025」で何らかの情報が出てくるのではないか?と考えられています。

今や、トヨタのコンパクトカーラインアップは、アクアとヤリス。その上はカローラになるわけですが、とりわけこのアクアとヤリスの動向が、スターレットの復活に影響されると考えてよいでしょう。

アクアの今後

今回のアクアのビッグマイナーチェンジにより、しばらくはアクアのモデルチェンジは無いでしょう。次はフルモデルチェンジになると思いますから、じっくり他車の動向を見て、4~5年は期間を置くのではないか?と考えています。

また、今回のマイナーチェンジにおいて、アクアに「GRグレード」を設定しなかったことは、一つのトピックとして考えて良いのだと思っています。アクアはヤリスよりも高級なコンパクトハッチにする、という考え方の証しなのかもしれません。

次回アクアのフルモデルチェンジよりも前に、ヤリスのマイナーチェンジが行われ、もしかしたらスターレットが出るか?出ないか?の結論が出ているかもしれません。スターレットが出るのであれば、またアクアのフルモデルチェンジがどう出てくるのか?(車体サイズの拡大?)も考えられるので、興味ありですね。

ヤリスの今後

ヤリスの場合は、ヤリスクロスやGRヤリスといった派生車種もあるので、今のコンセプトから大きく外れないのかな?とは思います。ヤリスクロスはライズと一緒にトヨタのSUVシリーズのボトムを担う大事な存在で、販売も好調ですし、GRヤリスはモータースポーツ直結のハイパワー4WDモデルとして今後も同様のコンセプトで生産されていくでしょう。

前項で書きましたとおり、現行型のヤリス(ハッチバック)は2020年に登場しています。ヤリスのフルモデルチェンジは、来年2026年では?という予想はありますが、当然ながらまだ正式な発表はありません。

ただ、今トヨタが新規で開発中の直列4気筒エンジン2機種(1.5リッターと2リッター)のうちのどちらかが搭載されるのではないか?と考えられています。このエンジンは従来型エンジンに比べて体積を10―20%低減しながら、燃費性能や出力を高める方針を打ち出したエンジンで、最近のEV鈍化の動きに対応し、エンジン単体での活用やモーターと組み合わせたハイブリッドでの活用で、今後のトヨタの主流のエンジンとなるのでは?と期待されています。

また、当然ながらトヨタの最新デザイン「ハンマーヘッドデザイン」のフロントフェイス採用や、アクアで採用された安全・運転支援機能や、インテリア・エクステリアの質感アップも行われるでしょう。

スターレットとヤリスの関係は?

もしスターレットが復活するとなれば、ヤリスと同じ TNGA-B(GA-B)プラットフォームを活用しながら、ヤリスよりもコンパクトなモデルとして登場してくるだろうと予想されています。

ヤリスはガソリンエンジンとハイブリッドエンジンの2つの展開を続けることになりそうですが、スターレットはガソリンエンジンのみの展開になるかもしれません。アクアでは廃止になったGRのモデルは、スターレット復活となれば、ほぼ間違い無く設定され、GRヤリスよりも下位に位置する入門用ホットハッチとして、スズキのスイフトスポーツの良いライバルとなる車になるでしょう。

こちらも、もしかしたら今年10月に開催される「ジャパン モビリティショー2025」で何らかの情報が出てくるかもしれませんね。

今回の記事のまとめ

今回は、トヨタ アクアのビッグマイナーチェンジの内容を中心に、旧モデルからの進化のポイント、オススメグレード、ヤリスとの関係、スターレット復活を含めた今後のトヨタコンパクトの展開について記事にしてきました。記事をまとめますと

・今回のアクアのモデルチェンジでは、プリウスやクラウン系と同様に「ハンマーヘッドデザイン」のフロントフェイスを採用した

・電動パーキングブレーキとブレーキホールドが採用になった

・安全・運転支援機能は旧モデルから大幅に改良された

・購入するなら、内外装の高級化を実感でき、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]がオプションで選べるZグレードがオススメ

・トヨタとしては、アクアの販売促進のために、今回のマイナーチェンジで内外装のグレードUPと安全・運転支援機能の充実で、高級コンパクトの路線を進ませ、今まで以上にヤリスとの差別化を図っているのではないか?

・アクアは、今後数年大幅なモデルチェンジは無いだろう。ヤリスは2026年のフルモデルチェンジが実施されそう。スターレットは登場するとなれば、ヤリスと同じプラットフォームを使ってヤリスよりもコンパクトなモデルとして登場か?

・アクアで廃止になった「GR」はスターレットでは採用されるだろう

 

いずれにしても、今年10月の「ジャパン モビリティショー2025」での情報発信が楽しみです。



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  • この記事を書いた人

まっすー

神奈川県在住の50代、無類の車好き。サラリーマン時代に購入した愛車のポルシェを水没させてしまうが見事に復活させた経験あり。2台目のポルシェと現在の愛車ゴルフⅦは中古で購入。これまで乗ってきた車、試乗した車を基に今ならこんな中古車を狙いたい!を発信します。

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