今、市場で大人気のジムニーノマドは発表からわずか4日で注文殺到のため、受注停止となっている話題の車です。当ブログでも、3月18日に記事を掲載しています。
その後、2ヶ月経って状況が少しずつ変わってきました。スズキとしては、まず生産台数の拡大を行い納期の短縮を図るようですが、この2ヶ月で変わってきたことと、今後ジムニーノマドの購入を考えるのなら、納期短縮のために何をやっていけば良いのか?を考えてみましたので、是非ご覧ください。
この2ヶ月のスズキ株式会社の対応
ジムニーノマドは、発売開始から4日間で約5万台の注文が殺到しました。状況を踏まえて2月3日に注文の一次停止を発表し、その後今も注文停止は続いています。
その後インド、グルガオン工場の増産体制の調整を進めており、日本向け出荷台数を増産し受注再開に向けた準備を行なっているようです。生産台数規模を当初予定の1,200台から2,500台規模に拡大する予定になっているとのこと(メーカーからの正式発表はまだのようですが)。また、転売目的が疑われる客の注文内容を精査し大量キャンセル対応も行なっているとのことです。
ただ、いつから実際に増産されるのか?も分かりませんし、増産されても月産2,500台規模であれば、少なくとも50,000台を捌くためには1年半以上かかるわけですから、まだまだ先は長いですね。
さて、ジムニーノマドの展示車や試乗車ですが、スズキの公式サイトで検索してもヒットしません。
大都市圏でもこんな感じです。ただ、展示車・試乗車についてはこういったスズキの公式サイトには出さずに、各スズキディーラーが展示車・試乗車を用意して、細々と情報を出しているようです。
すでにXでも「展示車を見た!」「試乗した!」と複数ポストされていますので、すべてのディーラーではないですが、幾つかのディーラーに問い合わせれば展示車・試乗車をチェックすることはできそうな状況です。
ジムニーシエラのときはどうだったのか?
2018年に販売開始されたジムニーシエラも人気車で、販売当初の納期は1年以上とされていました。ただ、それは当初のシエラの販売目標が年間1,200台と、あまりにも少ない見積もりだったことが原因の一つで、今のジムニーノマドとはちょっと違う状況でした。
その後、2019年9月時点でも、発売当時にオーダーしたユーザーの納車がようやく進み始める状況で、1年半〜2年程度の納期となっていました。
ただし、2019年終わりまで月3桁台の生産台数で推移していたのが、2020年からは1,000台を超える月の生産台数となり、ついに2023年からは2,000台を超える生産台数を確保できるようになったため、ようやく納期は8ヶ月~12ヶ月となったという状況です。もちろん、これからはジムニーノマドに人気が流れるでしょうし、シエラからノマドに注文を切り替えた人も一定数いるでしょうから、シエラの納期がより早くなることも考えられます(ただし、今後シエラの生産台数を縮小しなければですが)。
現在ジムニーシエラの中で、一番早く納車されそうなのがJLグレードの5速MT仕様。一番時間がかかりそうなのがJCグレードの4速AT仕様となっています。JLグレードの方がJCと比べて廉価になっていますが、どれだけ装備に差があるのでしょうか?
<JLとJCの差>
・クルーズコントロールシステム(JCのみ)
・ヘッドランプ(JCはLEDヘッドランプ、JLはハロゲンヘッドランプ)
・ヘッドランプウォッシャー(JCのみ)
・LEDサイドターンランプ付きドアミラー(JCのみ)
・ブラック2トーンルーフ(JCのみメーカーオプション)
・15インチアルミホイール(JLはスチールホイール)
・ステアリングホイール(JCは本革巻き、JLはウレタン)
・その他JCのみの装備として、ステアリングオーディオスイッチとインテリア系の装飾4点
JCグレードとJLグレードの価格差は、4速AT比で122,100円なので、価格差と納期の差を考えると微妙な感じですね。ジムニーシエラを道具のように使う人であれば、廉価なJLグレードで納期を短くすることもアリかもしれませんね。
ジムニーノマドの納期を短くする方法を考えてみた
5万台ものバックオーダーを抱え、まだ月間の生産台数もいつから2,500台体制になるのかも分からない現状で、納期を短くするのはとてつもなく難しいことだろうと考えます。もし今、まだ注文しておらず、受注再開後に注文を考えているなら、いくつかの方法はあるかもしれませんね。
① いくつかの主要ディーラーに足繁く通い相談しておく
まずは、受注再開の情報を掴む必要がありますから、再開と同時に良い順位で生産枠を抑えられるように、いくつかのディーラーを巡って、生産枠確保に強いディーラーとの信頼関係を築いておくと良いでしょう。
足繁く通っておけば、注文の際に頼りになる営業さんは誰なのか?も分かるし、注文の前に、ジムニーノマドの展示車や試乗車の情報も貰えるでしょうから、じっくりと車の特性を味わった上で注文できるようになります(特にボディ色は実車と写真の印象が違う場合もありますからね)。
② 「キャンセル車でもいいから欲しい」と話しておく
新車の契約には、納車直前に客側からキャンセルされることがあります。キャンセル車をディーラー所有として登録するのは、ディーラーとして損失になるので、本当は買い手が付いて欲しいと思うわけです。ある程度仕様やオプションの拘りが無ければ「キャンセル車が出たら連絡欲しい、購入検討するから」と事前に話しておくと、意外なほど早い納車も可能かもしれません。
③ ディーラーの「お店ブログ」で狙いのディーラーをチェック!
①のディーラー選びのヒントとして私のオススメは、ディーラーサイト内にある「お店ブログ」にあります。たとえばスズキアリーナ各店のサイトを見てみると、サイトの右上に「お店ブログ」があるので、それをクリック。店舗のブログが表示されますので、中身を見ていきましょう。
いくつか「納車おめでとうございます」の記事が掲載されていますが、5月に入って少しずつジムニーノマドの納車記事が出てきましたが、やはり今この時期にジムニーノマドを納車できるディーラーは、生産枠確保に強いディーラーと言えるかと思います。ジムニーノマドだけでなく、たとえばスイフトスポーツのZC33Sファイナルエディションが納車された記事もあったりすると、かなり強いディーラーだと言えるでしょう(ZC33Sファイナルエディションは限定車ですからね)。
そういったディーラーを見つけて、探りを入れてみると良いかと思います。
④ 必ずしも不人気仕様が早いとは限らない?
よく「不人気のボディカラーや仕様にすれば、納期が早い」という記事を見かけますが、私は一概にその通りとは思いません。ジムニーシエラについてはATよりMTのほうが納車は早いようですが、ジムニーノマドについては、これからどういう生産体制に入っていくか?によって違うと思います。
安易に不人気仕様にして、自分の好みを外すのではなく、まずは、生産体制の情報を営業さんから貰って、自分の考える仕様との妥協点を探ってから決めた方が良いと思っています。生産については、割と人気仕様を一気に生産し、合間に少しずつ不人気の仕様を造っていく、ってこともありますからね。
⑤ やっぱりジムニーシエラも考えてみる
今なら、ジムニーシエラを選んだ方が明らかに納期は早いです。ジムニーノマドへ人気が移るにつれ、ジムニーシエラの納期も早くなっていく。もしノマドの5ドアや広さはマストではない、ということであればシエラを狙うのも一つの手だと思いますよ。
⑥ 中古車はまだまだ様子見
ジムニーノマドの中古車はすでに全国で20台以上出てきています。もちろんまだ正規ディーラー車はありませんし、価格もすべて新車の2倍、400万円以上するので現実的ではありませんね。もちろん、近場の中古車店にジムニーノマドの中古車が在庫されていたら、買わずとも実車を見に行くのも良いかとは思います。
本日のまとめ
今日の記事では、ジムニーノマドに関する3月以降のメーカー・ディーラーの動きと、ジムニーシエラ登場時を振り返りながら、ノマドの納期を短くする方法を考えてみました。
基本的に、5万台も受注が集まっているので納期を短くといっても年単位の納車待ちは逃れられないでしょう。ただ、ディーラーの営業さんとの結びつきを強くしておき、信頼関係を築いておけば、納期短縮の手はあると思われます。
それと「どうしても5ドアじゃなきゃ!」「ノマドの広さは必要!」という方以外は、ジムニーシエラを狙っても良いのではないかな?と考えます。今であれば、新規の注文も可能でしょうし、納期もノマドと比べれば圧倒的に短いでしょう。
いずれにしても大人気のジムニーシリーズ。今後の情報公開も楽しみにしていきたいと思います。