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ポルシェ911は、究極のラグジュアリースポーツカー

ポルシェ911は、スポーツカー好きなら一度は所有して味わってみたい車の一つだと思います。実際私も、ポルシェ車は987ボクスターから入って、997後期型(997.2)で念願の911オーナーになったのですが、やはり「いつかはポルシェ911」という思いが強くありました。

現在ポルシェ911は、タイプ992の後期型(992.2)の時代に入っていますが、ついに911GTSでハイブリッドエンジンが導入されたように、スポーツカーであっても世代が変わる毎に必要な進化を行ってくる車であります。

私自身、最初に試乗した911は、997の初期型からなのですが、代を重ねるごとに、進化を感じるとともに、段々とスパルタンなスポーツカーから、究極のラグジュアリースポーツカーに変わっていったと考えているものです。

今日の記事では、今まで試乗&自分の車として乗ってきた911をちょっと振り返って、どう変わってきたのか?をご紹介していきたいと思います。



最初にじっくり試乗した車(997前期型カレラ4(tip))

ポルシェ911(997前期型)については、このカレラ4(tip)、カレラ(tip)、カレラS(tip)、タルガ4(tip)に試乗しているのですが、特に自分自身が987ボクスターに乗り始めて、しっかり慣れてきた後に乗ったこのカレラ4からお話していきたいと思います。

ボクスターでお世話になっていたPCのご厚意で試乗させていただいていたのですが、このPCの試乗コースは割と満足できるコースが設定されてまして、有料ではないのですが、高速道路のような区間がある高架の片側2車線道路で、直線区間やちょっとしたコーナーリングも楽しめるコースです。

PCの営業さんが、他車で先導してくれるときは、公には言えないスピードで先導してくれるので、付いていくのに大変だったりします。

実は、このカレラ4を試乗する前に、987のケイマンSのMTの試乗もしておりましたので、その比較の意味もあり、実のある試乗だったのです。

まず987ケイマンSと違うのは、アイドリングです。確実に入ってくるエンジンの音と振動。ミッドシップのボクスターやケイマンの方がドライバーからエンジンまでは近いはずなのに、明らかに911の方が室内で聞こえるエンジン音が大きいですし、振動もかなり伝えてきます。

このカレラ4には「スポーツエグゾーストシステム」のオプションが装着されていました、この後自分が購入する997後期型カレラにも「スポーツエグゾーストシステム」が装着されていたのですが、明らかにこの997前期型カレラ4のほうが良い音してましたし、運転席からもしっかりシステムのon offの音の違いを感じ取ることができるという、まさにスパルタンなスポーツカーを感じられるものでした。

高架道路に差し掛かり、ケイマンSのときと同じようにアクセルを踏み込んでみると。MTと違い、さすがにtipなので一呼吸置きますが、その途端、もう怒濤のトルクが押し寄せてきます。ケイマンSとは大違い!!なんだか”筋肉の塊”って感じです。

ボディはケイマンSほど軽快ではありませんが、まさしく重厚と言う感じ、その割には素早いレーンチェンジも落ち着いてこなします。そして何より、ケイマンSに比べて、ブレーキが良く効きます。クルマの3大要素「走る」「曲がる」「停まる」を高次元でバランス良く堪能できるクルマですね。「もう脱帽!」と感じずには居られませんでした。また高架道路の繋ぎ目でも、安心感がボクスターやケイマンとはまるで違います

ケイマンSに乗る前に自分のボクスターでもこの試乗コースを走ってみたので、3車を比較できたわけですが、当たり前ですがケイマンSの乗り味は明らかにボクスター寄り、カレラ4はやはりぜんぜん別のクルマに感じました。

その後、素のカレラ(tip)にも試乗、さすがにRRのカレラと比較すると4WDのカレラ4は若干アンダーに感じますし、RRのカレラに軽快感を感じるのですが、まだ997前期型のカレラの頃は、やはりステアリングを左右に動かしてみると、明らかに重心が後ろにあることが感じられました。ボディの後ろの方を中心に旋回している感覚です。
この感覚は、この後997後期型→991→991後期型に進化していくうえで、後ろ重心が感じなくなっていく、ネガにならなくなっていくことが分かりました。

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最初の進化を実感した車(997タルガ4(tip))

お次は、997タルガ4です。ちょうどボクスターのオイル交換を行う際に、これまたPCのご厚意により試乗させていただきました。タルガといえば

オイル交換  ~3回目~_a0042970_14183984.jpg

このルーフが特徴ですが、やっぱり開口部は普通のサンルーフの開口部の広さとは明らかに違います。ただし、ルーフを開けるとサンルーフ独特の”空気の流れによる微振動”は起きますね。タルガはこの後乗れていませんが、この辺りもしかしたら改善されているのかもしれませんね。

動力性能は、高架道路を走る楽しい試乗コースでも基本的に前に試乗したカレラ4と変わりません、素晴らしいものです。私のレベルではルーフの重さなんて全くわかりませんでした。

それよりも、驚いたのがPASMの「スポーツモード」の乗り味がかなりマイルドになったことです。私の987のPASMや、上記の997カレラ4、997に試乗させていただいたときもPASM「スポーツモード」については明確な固さがあり、ボクスターでは低速で走っている分には跳ねまくってしまうくらいでしたが、このタルガ4の「スポーツモード」はほんの少ししっかりした印象を与えるだけで、サスペンションは「しなやか」なままでした。

試乗を終えて、担当営業さんに「PASMの効きがマイルドになったのですか?」と聞きましたら「そうなんです!実はイヤーチェンジでPASMのスポーツモードの設定が変わりました。ただ、コーナーリングでの姿勢を見ると以前の設定と同じくらい安定していますよ」とのこと。
基本性能は変えずに、より乗りやすくしてくる進化を最初に感じたのは、このタルガ4の試乗からでした。

自分の車として購入(997後期型カレラ(MT))

ポルシェ911の大幅な変化(進化)は、60年近い歴史の中に幾つもありました。空冷→水冷に変わったことが一番大きな変化だったと思うのですが、この997前期型から後期型に変わる時も結構大きな変化がありました。

エンジンの直噴化PDKの搭載です。

997後期型の詳細については、こちらで記事にしましたのでご覧いただき

ここでは997前期型との違いについて、感想をお話していきます。

・エンジン音、振動が明らかに小さくなった

直噴化した997後期型911カレラは、ポート噴射の997カレラ前期型と比べて、明らかにエンジン音が小さくなり、振動が減りました。これは、スパルタンな車が好きな人にとっては「迫力が無くなった」と思うかもしれませんし、洗練されたスポーツカーが好みな人にとっては、好ましい変化なのかもしれません。

ちなみに私は、前期型のスポーツカーらしいエンジン音と振動が好みでした。特にエンジン音(アイドリング音)は車外で聞くと、後期型は少し「カラカラ」音がして、ちょっと興ざめなところもありました。まあ音自体小さくなったことで、ご近所迷惑にならずに済んだ、ということはありましたが...

また、カレラ4試乗のところでお話しました「スポーツエグゾーストシステム」も、後期型では音が小さくなったと感じました。トンネル内でアクセル踏んでも「なんだか、それほど・・・」って感じ。

・エンジンの力強さはUPした

素のカレラ同士の比較でエンジン出力は、前期325PS→後期345PSへ。トルクは前期37.7kg・m→後期39.7kg・mとUPしました。確かに同じ試乗コースを走ると、エンジン性能がUPしたことは分かりました。

 

997後期型ではこんな車にも試乗させていただきました。

997カレラGTSです。

カレラSとGT3の間を埋めるべく発売されたモデルで、カレラ4のワイドボディを採用。エンジンは基本的にカレラSと同様ながら専用チューニングで、408PSを発生しています。スプリングやスタビライザーも専用セッティング、後部座席が無くなり、GT3と同じアルカンタラ仕上げのステアリングのグリップで、GT3ほどスパルタンではなくても、その雰囲気は味わえる、という車です。

この車で感じる進化は、スポーツクロノパッケージの設定です。

これまでのスポーツクロノパッケージと同様に、「スポーツ」モードにすると、PDKの各ギアでエンジンを引っ張り気味にシフトしていきます。そしてもう一段階上の「スポーツプラス」モードにすると、今度は逆に速いタイミングで次のギアに繋ぐような制御になりました。でも回転の上昇はより早くなるので、さながらWRCマシーンのシフトチェンジを自動で行ってくれるような感覚で、めっちゃ楽しいです。

もちろんダンパーも引き締まって、固くはなるのだけれど、997や987の前期型のようなガッチガチではなく、しなやかさを若干残したような乗り心地を提供してくれるところは、進化してると言えるかと思います。



正に正常進化の車(991前期型カレラ(PDK))

997型からフルモデルチェンジされた991型の911カレラは、997からも一気に正常進化した車になりました。

一番変わったのは、ホイールベース。997型の2,350mmから991型は2,450mmに100mm延長されたのです。試乗は、いつもの高架道路でペースも速い試乗コース、ただあいにくの雨だったので、若干ペースは落とし気味に走ったのですが、ホイールベース延長の恩恵は確かにありました。RRレイアウトの個性であり、人によってはネガに感じるリアの挙動が991では、より安定していることが感じられたのです。

もちろん、997型でも私なんかが一般道で運転して破綻するものではありませんが、それでも991型は997型よりも運転のしやすさが上がっているのが感じられます。ただ反面、手練れのドライバーが少しヒリヒリするようなシチュエーションでも、なんとか車体をコントロールする楽しみが減ったことはあるかもしれませんが...

また、PDKの制御も進化しています。997後期型までは低速域でのぎくしゃく感がありましたが、991型は低速域でもぎくしゃく感がありません。そうそう!この991型からアイドリングストップが採用されています。

ホイールベースの延長、PSKの進化、アイドリングストップの採用等、この991型から一気にラグジュアリー感が増してきたように思います。ただ、911らしさはちゃんと残していて、シートに座って、ステアリングを握って、シフトを入れて、アクセルを踏んでいく・・・・そんな行動の一つ一つがすべて自然に行えて、一切の煩わしさも無い。

スパルタンが薄まってラグジュアリー感が増していても、スポーツカーとしての魅力はちゃんと残している。991の前期型はそんな車でありました。

究極のラグジュアリースポーツカーとしての魅力(991型後期型カレラSカブリオレ)

さすがの出来栄え(☆。☆)_a0042970_11530414.jpg

私が最後に試乗した車、それがこの991後期型カレラSカブリオレでした。

この試乗は、これまでのディーラーではないので、試乗コースも全く違うのですが「この辺りの道をご存じであれば、フリーで乗っていただき、30分くらいで戻ってきてください」というありがたいお言葉をいただき、一人でじっくり色々な道を試乗できることになりました。

この991後期型から、エンジンが3リッターターボとなり、NAエンジン好きの私としてはちょっと懐疑的な部分もありましたが、
果たして、どんな味付けになっているのか?が試乗の焦点でありました。

やっぱり明らかに997世代と比べて内装は豪華になっています。ステアリングは、持ちやすい大きさと径の太さで好印象。PDKのパドルも997世代よりも質感が上がっています。シートは、997世代同様座りやすく、特に不満はありません。

肝心の走りですが、果たしてターボであることが判ってしまうのか? 判ったとして、その味付けはどうなのか?が焦点でしたが、そんな心配はまったく無用でした。

もうまるでNAエンジンみたいな盛り上がり感!!

ターボにありがちな急激なトルクの盛り上がりではなく、エンジン回転の上昇に伴うパワー&トルクの出方について綿密に考えられていて、不自然さを感じることなく、且つ力強さをしっかり出してくるその味付けは、さすがの一言です。

本当に、何も言われずに乗ったならNAエンジンだと騙されちゃうくらい自然なフィーリングは素晴らしかったですね。

さすがの出来栄え(☆。☆)_a0042970_12150484.jpg

上の画像の右下にある丸いボタンがスポーツクロノのモード切替ボタンです。この991後期型からこのステアリングの位置にボタンが付けられ、利便性が上がっています。

回すとノーマルモードから⇒ スポーツ ⇒ スポーツ+ と変わっていきます。ちょっと空いた道でスポーツ+にしてパワーかけてみたのですが、そんな乗り方をしても実に自然で、しかも安定感抜群でありました。また、エンジン音もサウンドチューンの賜物だと思いますが、”作られた感”が無くこれも良好な感じ、PDKの制御も素晴らしく、アクセル踏んだら、本当に踏んだぶんだけ!加速していくという文句の付けようがないクルマです。

試乗の後半は久々にオープン走行。

もうすべてが、最高の出来栄えで脱帽でした。

NAエンジンなんじゃないの!?と思わせるほど自然な3リッターターボ、私なんかの感覚では、ターボラグなんて微塵も感じませんし、アクセルのON OFFに全く違和感が無い。
ポルシェが「ダウンサイジングではない、ライトサイジングだ」と言っていた意味は乗ると理解できます。

この991後期型を試乗した頃は、BMWのM4やメルセデスのC63、C7コルベット等試乗させていただき、どれも好印象でしたが、この991後期型については、またまた上記のライバル車に大きく差を付けたと言わざるを得ません。
それでいて、乗り心地も極上・・・・でありますが、ただ乗り心地が良いだけでなく、しっかり路面からのインフォメーションは伝えてくるので、スポーツカーであることを忘れてはいませんでした。

とにかく完成度が素晴らしいクルマです。
また、991後期型にして初めて「MTよりもPDKで乗った方が良いかもしれない」というのが正直な感想。それほどにPDKの制御が良くなっていて、MTでなくてもポルシェのエンジンを味わい尽くせるミッションになったと思いました。

997の前期・後期、そして991型の前期型を経て、この後期型はすでに究極のラグジュアリースポーツカーとして完成の域に達した、と言ってよいかと思います。

今後のポルシェは!?

Porsche 911 Carrera GTS in Slate Grey Neo in front of a house. Side view. Man standing in the foreground in front of the vehicle.

<画像は、ポルシェジャパンHPから>

さて、今日の記事ではこれまで試乗してきたポルシェ911から、究極のラグジュアリースポーツカーを感じてきたお話をしてきたのですが、すでに今の911は2世代進んだ992後期型となっています。

更なる進化を遂げているとは思いますが、今後はどんな進化を遂げていくのでしょうか?

まず、この992後期型のGTSからハイブリッドのエンジンが採用されました。電動化されたとしてもまず自然な感覚なんでしょうね。そして更に快適かつ安全に気持ち良く速さを求めることができる車になっていると言えそうです。

電動化がより進んで、PHEVの911やBEVの911も出てくる可能性がありますが、なにせポルシェのことだから、すべて自然に仕上げてくるのだろうと思っています。

今でも、究極のラグジュアリースポーツカーではありますが「最新のポルシェが最高のポルシェ」という言葉のとおり「最新のポルシェが最高のポルシェであり、究極のラグジュアリースポーツカー」となっていくでしょう。今後のポルシェの展開が楽しみです。



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  • この記事を書いた人

まっすー

神奈川県在住の50代、無類の車好き。サラリーマン時代に購入した愛車のポルシェを水没させてしまうが見事に復活させた経験あり。2台目のポルシェと現在の愛車ゴルフⅦは中古で購入。これまで乗ってきた車、試乗した車を基に今ならこんな中古車を狙いたい!を発信します。

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